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「ぐっ、!!」





強く出たはいいものの、特級相手にどうしろというのか。最近やっと術式に慣れてきただけの彼。補助監督候補で、体力も同期の中では下の下だ。それでも、何度殴られても立ち上がった。彼を奮い立たせるのは、間違いなく同期の死だ。





「(ぜったい、、、負けるな……立て……立て、…やるんだ、……森中優一!!!!!!)」





Aとの訓練を思い出す。彼女はどのようにして攻撃をしていたのか。五条や先輩である彼らとどのように組手をしていたのか。





「(姿勢は低く……呪霊の目の位置を確認して視界をとる……)」

「シシシシシッ」





ケタケタと笑う呪霊に何とか近づき、右腕をきりおとす。それが精一杯だ。





「まだやれる……もっと……いけるはずなのに………!」





どうすればいいのか、彼女のように戦うにはどうすればいい。やはり自分には無理だ。怪我が痛い、死にたくない。涙が出そうになった時、聞きなれた声が聞こえる。





「優一!!!」

中「秀也くん…!?な、なんで………」

「こっちは片付いた!!どういう状況かわかんねーけど、助太刀すんぞ!」

「でも、、、!相手は特級で……秀也くん怪我してる……!」

「関係ねーって!同期だろ。同期が一人で頑張ってんのに、こんなか擦り傷で休んでられねーよ!俺が援護する。だからお前はあの呪霊潰せ!」

「むりだよ、、!僕の呪力じゃ……!」

「無理じゃなくて、やるんだよ!!!お前は、今この場に立ってる以上術師なんだ!!!死ぬまで諦めんじゃねぇ!!!死んだあいつらのために命かける覚悟がねぇなら、こんなところ来んじゃねぇよ!!!」





普段は温厚で、笑顔で見守ってくれていた彼が怒鳴ったのは初めてだった。そうだ、これが術師なんだ。ドンッ!と特級が呪力をぶつける音と共に、地面がえぐれる。それを見て、森中はグッと唇を噛んだ。





「お前は強い……いい術式持ってんだ自信持て!それとも、今からでもこっから逃げ出すか?なら、俺一人ででもこいつを祓う……!」

「……やるよ……先輩と約束したから、、!僕は、、術師だ……死んででも、僕の手が吹っ飛んだとしてもこいつを潰す(祓う)……!秀也くん、援護お願い……!」

「おうよ!!とっととこいつ倒して、先輩達と合流しようや!」

「うん、、、!」





____僕は、二人の想いを背負って術師になるよ。

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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (5月23日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ??五条先生オチ??ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです!! (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。 (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*゚▽゚*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年4月17日 0時

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