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「やっぱあの雑魚猿とはレベルが違うねぇ。」





あっという間に払われていく呪霊に、弐葉はこちらの手持ちが持つだろうかとハラハラする。彼女の背を守る森中の動きは単調だが低級相手ならなんてこともない。





「この程度ですか?案外大したことなさそうですね。」





森中が相手をしていた呪霊を含め、最後の一体を祓い大鎌を影の中にしまい込んだ。





「……お前のこと、ちょっと甘く見てたかもしれねーわ。ちょっくら俺も本気出すかな。」

「…………特級。」





ズズッと出てきたそれは、未登録の特級呪霊。なんとも面倒だと再び親指で額をかいた。





「さ、どうする?俺を叩くか、こいつを先に祓うか。」

「………森中、これは逃げてもいいよ。特級なんて相手に出来ないでしょ。第一に考えるのは自分の命だ。」

「…………………いえ、僕がやります。必ず祓います。」

「……………よろしい。」





その返事を待っていたかのように、彼女は口角を上げた。何が彼らを結び付けているのか。何故そこまでの信頼が成り立っているのか。





「元は人殺しのその女を、お前はなんでそんなに信用してるわけ?」

「………先輩だからです。弱い僕を根気強く鍛えてくれた、世界一の先輩です。眞門先輩も、箕野先輩も、僕の世界一です。先輩達の期待に答えるのは、後輩の務めなんです。」

「………ほんと、術師って甘ちゃんしかいねぇな。」





ヒュンッと彼女の横を風が吹いたかと思うと、森中の体が呪霊により吹っ飛ばされた。しかし、それにさえも彼女は動じなかった。





「あれ、随分薄情なんだね、お前。心配じゃねーの?」

「…えぇ、さほどは。彼は見かけほどヤワじゃない。……それに、そろそろ彼らの方も片付く頃でしょうし。」

「………あ"?」

「同期に人を殺させたこと、少し後悔はしてますけど……術師をやっていれば呪詛師の処刑なんていずれ訪れるものですからね。」





にこにこと笑いながらそういった彼女を前に、弐葉の額には青筋が浮かぶ。





「嘗めやがってこのクソ(アマ)ァ……!」

「怒っても呪力は一定に…基本ですよ。」





そう言って、彼女はまた笑った。

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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (5月23日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ??五条先生オチ??ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです!! (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。 (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*゚▽゚*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年4月17日 0時

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