・14 ページ14
これであの男の動きを封じることが出来るだろう。そう思っていた。
「……………………あ?」
「はぁ"〜…………毒系は初めてだったけど………呪力で包んじまえばなんてことねーな。」
箕野の手に受け止められたそれに、唖然とする。
「………お前ら、A先輩にの術式しか調べなかったんだろ。先輩の術式は、放たれた呪力を受け止めることの出来る術式。まぁ、つまりボールみたいな容量だ。
そして、俺は呪力を跳ね返すことの出来る術式。……A先輩が俺たちふたりを一緒にしたのはそういう事ってわけ。」
「さ、相手が本気出したんだ…俺らも本気で行こうぜ澤野。……本気で"呪力のドッジボール"だ!」
そう言って、箕野は凄い速さでその呪力を澤野に投げた。それを跳ね返すように、澤野が箕野へとその呪力を蹴り飛ばす。いつもより強い呪力、強い術式。正直澤野には荷が重いかもしれない。
しかし澤野は諦めることは無かった。数少ない同期のために。
「………そんなことで、俺に勝てると思っているのか……!」
「あぁ、勝てるよ………だってどっちから攻撃が来るかなんて、分かんねぇだろ。」
箕野が持っているのか、果たして澤野が打ち返してくるのか。それに集中するせいなのか、二人の攻撃をモロに受けることになる。
自分の術式をぶつけられるとなると、それこそ自分の命が危ない。それだけは避けたい。しかし計算外のそれに壱哉の頭の中は回転し続け、ぐるぐると回る。
「よそ見かよ!!」
「ぐぁっ…!」
「ほらこっちも忘れんな!」
「くっ…!」
Aによって提案されたこの連携プレー。一番の課題は二人の息の合った攻撃と、どのタイミングで跳ね返すかの連携。心配だった課題も難なくクリア。
いつどのタイミングで呪力を乗せた攻撃をされるか、相手はハラハラして仕方ないだろう。混乱を与えることの出来るそれは、二人だからこそ形成される連携プレーだ。
「そろそろ終わりにしようか。それともまだこのお遊びを続けるか?」
「………お前たちの体力も限界だろう。」
「俺はいつまででもやっていいんだぞ。この手足がもげて無くなってでも………お前を殺してやる!」
1604人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (5月23日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ??五条先生オチ??ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです!! (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。 (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*゚▽゚*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年4月17日 0時