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次の日、夏油に何度か呼び止められたが、全て交わしていった。夕飯もギクシャクしたまま終えて、話すことの無いまま一日が終わってしまった。
みんなが寝静まった頃、彼女は音も立てずに家を出ると、指定した公園に向かった。季節はもう5月。少しづつ暖かくなってきたものの、まだ寒さが残る。
｢お待たせ〜！｣
7分ほど遅刻した彼は手に持ったカップを彼女に手渡すと、彼女の座るベンチに腰掛けた。
｢そこのコーヒーショップで買ったの。飲める？｣
｢はい。ありがとうございます。｣
｢で、話って何かな？覚悟、決まったとか？｣
｢……一晩、考えたんです。｣
｢うん。｣
｢あなたほどの人が気づいて居ないはずありませんよね？私が夏油傑と関わりがあることくらい。｣
五条は彼女の問いかけに微笑むと、砂糖のたっぷり入ったコーヒーをひとくち飲んだ。
｢もちろん。｣
｢…なら、なぜ私を殺さないんですか？私は五条さんからすれば呪詛師になりますよね。｣
｢そりゃぁもちろん。なに、殺されたいの？｣
｢……わかりません……私は、非術師…いや、人間が嫌いです。｣
｢……へぇ？｣
｢……私は、小さな村のとある夫婦に引き取られたんです。でも、その小さな村に術師はもちろん居なくて……呪霊の見える私を気味が悪いと蔑むんです。｣
ここまで表情はピクリとも変わらない。昨日とうってかわり、笑顔は全く見せようとしない。
｢親には暴力を振るわれ、時には性的なことを強いられて……だから私は死のうとしたんです。その時助けてくれたのが傑さんでした。｣
｢なるほどね。それで村の人全員殺しちゃったわけだ。｣
｢はい。……正確に言えば、私は両親を殺したんです。でも、何も思わなかった。……感じないんです、人が死ぬことに、悲しみとか、恐怖とか。そんな私をあの人は大事にしてくれた。あの人が言うなら、善悪関係なく非術師は猿。そう思ってました。あの人は私を絶対に裏切らない……幸せにしてくれると約束してくれた、家族だと言ってくれた。
…でも、どうやら違ったみたいです。｣
｢なんでそう思うわけ？｣
｢……傑さんは、私に禪院家の話をしなかったんです。今まで話す機会なんていくらでもあったのに、私に知られまいと隠していたんです。｣
予想通りの展開に五条は緩く口角をあげた。やはりこの男は性格が悪い。それは、自分でもよく理解している事だ。
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三隣亡 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！続きを楽しみにしてます！ (2021年3月28日 13時) (
レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - 七並べって七を基準に並べていくゲームなので七を止めるって事は出来ないですよー (2021年3月25日 21時) (レス) id: b88feecc79 (このIDを非表示/違反報告)
夜野ちい(プロフ) - オリキャラ2人がイケメン過ぎて惚れました...!!これからも頑張ってください。更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 8c8c6f90f4 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 夢主の絵が他の人の作品にあったやつと超似てますねびっくりしましたお話は面白いです！ (2021年3月15日 8時) (レス) id: e142c5115f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年3月15日 0時
