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なぜ自分がこんなことを…と彼女はため息をつく。建物内のため自然操術式は使えない。十種影法術だって鵺や満象、大蛇などの大型は使えない。となると近接戦が有利になる。

子供がいなければ建物内であることに気を使わなくても良かったのに……と、またため息をついた。早く終わらせたかったのに飛んだトラブルだ。





「……はぁ……」





何度目か分からぬため息をつきながら校舎内をぐるぐると回る。理科室、と書かれた部屋の扉を開けると、そこにはガクガクと震える二人の少年がいた。





「ひ……、!」

「………こんなところで何してるんです?」





にっこりと笑顔を浮かべて、その二人の少年の前にしゃがむ。





「ば、ばけものが、でて……それで…ぼ、ぼくたち…」

「あら、それは可哀想…でも、それはあなた達がこんな所に入りこむからでしょう?きっとバチが当たったんですね〜」

「ば、ばち…?」

「はい。食べられちゃうかもしれません!」

「た、たべられ…っ、!や、やだよ…!」





グズグズと泣き出す2人に、Aはため息をついた。自分の行いの責任なのにすぐに泣く子供が嫌い。これだから猿は困るんだ…と思わず舌打ちをしそうになるのをこらえる。

もういっその事ここに置いていってやろうか。死んでいた、ということにすれば問題もないだろう。そう思い立ち上がろうとすると、先程の眞門の言葉が頭をよぎる。





"「お前はもう呪術師なんだ。非術師を助けるのも、俺たちの仕事だ。特に子供となれば安心させてやらなきゃいけない。」



「任務内容になくても、それは俺らの仕事なんだよ。呪術師である以上、これは絶対だ。お前が非術師を嫌いでも、子供が嫌いでも関係ねーんだよ。」"





そんなもの無視をすればいいだけの話だが、思い出してしまった以上実行せずあとから文句を言われるのも面倒で、またため息をついた。





「…はぁ…二人とも、食べられたくないなら早く行きますよ。」

「で、でも、外には化け物が……!」

「嘗めないでくださいね。あなた達ふたりを守りながら化け物を祓うなんてこと、容易いんです。私、こう見えて強いんですよ。」





____こんな猿を助けるなんて、私はどうかしてる。

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三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2021年3月28日 13時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - 七並べって七を基準に並べていくゲームなので七を止めるって事は出来ないですよー (2021年3月25日 21時) (レス) id: b88feecc79 (このIDを非表示/違反報告)
夜野ちい(プロフ) - オリキャラ2人がイケメン過ぎて惚れました...!!これからも頑張ってください。更新楽しみにしてます! (2021年3月19日 19時) (レス) id: 8c8c6f90f4 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 夢主の絵が他の人の作品にあったやつと超似てますねびっくりしましたお話は面白いです! (2021年3月15日 8時) (レス) id: e142c5115f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月15日 0時

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