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｢……全く、どこに行ってしまったのか。｣
誰もいないリビングで、彼はそう呟いた。彼女が姿を消して家からは活気が無くなったようにも感じる。
｢悟についていった…とすれば高専に……？……いや、彼女も私と同じだ……猿が嫌いなら、わざわざ猿共を守るなんてこと……｣
彼女がどこに行ったのか、それを毎日考えて、毎日探して。自分のせいで傷つけてしまったのに今更こんなことをしてもいいのかとも思ったが、彼女が居ない、それだけで堪らないくらい苦しくて、探さなければならないと思ったのだ。
禪院家に入ったとも考えられるが、それは五条がさせないだろう。仮に禪院に入ったとすれば手を出すのは難しくなる。
｢………君は今、どこで何をしているんだ………｣
あの時、話せばよかった。隠さなければよかった。しかし、彼女が自分の元を去っていくかもしれないという不安な気持ちと、変なプライドがそれを許さなかった。
ただ1つ分かっているのは、時雨が彼女と会っていること。ほんの数回程度だが、彼女とあっていることは明白だった。
可愛い女の子に会った、なんて言ってあんなに上機嫌なことはそうそうない。それに加えて、聞こえてしまった彼の電話内容。その奥から聞こえた懐かしくも思える彼女の声。時雨のことは、心から信頼しているのだということがわかった。それが悔しくも思えたが、時雨も彼女を妹のように可愛がっていたのを思えば当然といえば当然だろう。ラルゥに連絡をしないのは、きっと彼なら夏油にすぐ話を回すと思ったからだろう。
彼に聞けばすぐに会えるのに、それをしないのは、自分の手で見つけ出さなければならないという使命感。それもまた自分のおかしなプライドだった。
｢………必ず私が見つけないと。｣
＿＿＿＿そして、君に謝りたい。
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三隣亡 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！続きを楽しみにしてます！ (2021年3月28日 13時) (
レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - 七並べって七を基準に並べていくゲームなので七を止めるって事は出来ないですよー (2021年3月25日 21時) (レス) id: b88feecc79 (このIDを非表示/違反報告)
夜野ちい(プロフ) - オリキャラ2人がイケメン過ぎて惚れました...!!これからも頑張ってください。更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 8c8c6f90f4 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 夢主の絵が他の人の作品にあったやつと超似てますねびっくりしましたお話は面白いです！ (2021年3月15日 8時) (レス) id: e142c5115f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年3月15日 0時
