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「ほら、もっと素早く。いつまで経っても僕に勝てないよ〜?」





訓練場で五条は彼女がどれくらい動けるのかを試した。やはり教えた相手が彼だからだろうか、動きの節々に夏油傑を思い出させる。

そして、血族者であるあの男、"伏黒甚爾"。

あの男の動きにもそっくりで、これはこれで厄介だな、と五条は口角を上げた。






「(想像よりはるかに動けるな……やっぱり、それなりには場馴れしてるのか。)」





それを思うと、彼女がどれだけの人を殺めてきたのかが分かる。あいつもこんな子供によくやらせるよ、と内心呆れてしまう。





「…考え事?」

「考え事しててもAに勝てるからね〜!」

「…っ、!」





五条は彼女の腕を掴み、容赦なく投げ飛ばした。女だからと手加減なしだ。





「はい僕の勝ち〜」

「……こんな乱暴に投げられたの初めてなんだけど。」

「へぇ、あいつ結構甘いんだね。でもA、君は筋がいいね。さすが夏油傑に教えて貰っただけある。……いや、血筋のせいか……?」

「…どっちでもいい。」

「これから鍛えていけば、きっともっと強くなれる。将来的には、僕に張り合えるくらいには強くなって貰わないと!」

「………それまで生きてればの話でしょ。上の連中、クソって言ってたじゃん。」

「生きるさ。君は強いからね。それに、死刑になんて僕がさせないよ。」

「…………あなたも、あの人も、なんで私にそんなに良くしてくれるの?」





彼女は身体を起こして、五条の目をじっと見つめた。サングラスの奥で、その蒼い瞳と目が合う。いつになく真剣な表情だ。





「君は、僕の生徒だからね。育てるべき素晴らしい人材だ。………若人って言うのは、青春を謳歌するものだよ。こんな仕事だし、尚更ね。」

「それは、あなた達に重ねているの?」

「………好きなように捉えていいよ。でも忘れて欲しくないのは、君はこれからやり直す時間がある…ってこと。同期とは仲良くね。」

「………聞き飽きた。」

「反抗期か〜?もっと素直に僕の言うこと聞きなよ〜」





さ、まだまだやるよ〜!と五条は元気よく立ち上がる。子供より子供みたいなくせに、変なところで教師であり、大人である姿を見せてくる。

そんな彼を、彼女は少しだけ信頼していた。

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三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2021年3月28日 13時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - 七並べって七を基準に並べていくゲームなので七を止めるって事は出来ないですよー (2021年3月25日 21時) (レス) id: b88feecc79 (このIDを非表示/違反報告)
夜野ちい(プロフ) - オリキャラ2人がイケメン過ぎて惚れました...!!これからも頑張ってください。更新楽しみにしてます! (2021年3月19日 19時) (レス) id: 8c8c6f90f4 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 夢主の絵が他の人の作品にあったやつと超似てますねびっくりしましたお話は面白いです! (2021年3月15日 8時) (レス) id: e142c5115f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月15日 0時

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