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「え、A料理できんの!?」
「はい、一応。」
「美味い鶏肉料理とか知ってる?」
「お野菜と炒めると美味しいですよ。ピーマンとか!」
「ピーマン以外の野菜を使え。ピーマン使うな、ピーマン。つか鶏肉なら唐揚げだろうが。」
五条が教室に戻ると、2人がAの机に椅子を持っていき、そんな話をしていた。仲良くやれているようだが、やはりAは貼り付けたような笑顔を浮かべている。
これは心を開くのに時間がかかりそうだ。
「なになに?なんの話〜?」
「A料理できるんだってさ!」
「知ってるよそんなの〜」
「先生食ったことある?」
「毎日食べてる!」
どうだいいだろう!と言いたげな表情で胸を張る五条だが、彼らはそんなの特に気にしていなさそうだ。
「そういや、一緒に住んでるって言ってたな。」
「今度俺らにも作ってよ!」
「もちろん、いいですよ。」
彼女が笑顔でそう答えると、2人はいぇーい!とハイタッチをした。この程度で喜べるなんて、単純だなと彼女は内心思っていたが、それを表には出さずにずっとニコニコと笑っていた。
「さぁ〜て!Aには会わせたい人がいるから、そろそろ行こうか!2人は早く任務に行かないと。」
「伊地知さんだよな!早く行こーぜ!」
「お前ほんと伊地知さん好きな。」
「当たり前じゃん!A、また後でな!」
「はい、また。」
バタバタと任務に向かう彼らを笑顔で送りだす彼女は、小さく手を振った。
「どう?あの子たち。上手くやれそう?」
「………別に、上手くやれなくたっていいでしょ。」
「またそんなこと言う〜!仲良くしなよ〜?」
「……してたでしょ。それより、私に会わせたい人って誰?」
「君にどーーーしても会いたいって言うからさ〜」
「会話になってない。」
「ま、着いてきてよ!」
五条はほれほれ〜と彼女の背中を押して教室を出る。自由気ままな五条に、彼女はもう何度目かも分からぬため息をついた。
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三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2021年3月28日 13時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - 七並べって七を基準に並べていくゲームなので七を止めるって事は出来ないですよー (2021年3月25日 21時) (レス) id: b88feecc79 (このIDを非表示/違反報告)
夜野ちい(プロフ) - オリキャラ2人がイケメン過ぎて惚れました...!!これからも頑張ってください。更新楽しみにしてます! (2021年3月19日 19時) (レス) id: 8c8c6f90f4 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 夢主の絵が他の人の作品にあったやつと超似てますねびっくりしましたお話は面白いです! (2021年3月15日 8時) (レス) id: e142c5115f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月15日 0時