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「すみません。こんな話、聞いても面白くありませんでしょう?」

「いやいや…聞いたの俺らだし…」

「…まぁ、私は利用できるものを利用しているだけですから。さ、そろそろ稽古に戻りましょう?」





彼女はいつも通り微笑むと、今度は刀を手に取りグラウンドに走った。





「……後であの目隠し野郎殺しに行こうぜ。」

「真希さんに賛成。」

「ま、まぁ待てよ、!な!?」

「なによ!あいつの肩持つわけ!?あの遊び人の遊び癖のせいでAが傷ついて……あいつもしっかり気持ち伝えろよ!!」

「いや……五条先生は多分本当の恋愛ってのがわかんないんじゃねぇの?ほら、今までその……取っかえ引っ変えしてたって……」

「…確かにそうかもしれない。あの人がまともに彼女連れてるところ見た事ないぞ。」

「不器用な男なんだな、あいつ。」

「いくら、すじこ。」

「そうだ!こういう時のあの人でしょ!」

「「「…あの人?」」」





稽古終わり、虎杖は彼らを連れて職員室を訪れた。





「夏油せんせー!」

「ん?どうしたんだい?みんな揃って。Aは?」

「Aは任務です。……五条先生は……」

「悟も、今は任務だよ。なにか用があるなら、私から伝えるよ?」

「いや、今日は夏油先生に用があって……相談…というかその……」

「相談…?…いいよ。空き教室使おうか。」





夏油に連れられて彼らは空き教室に入る。先程の彼女との会話と推測を夏油に話すと、夏油は顎に手を当ててふむ……と唸った。





「…確かに、悟はまともな恋愛なんてしたことはないね。でもAに出会って変わったのもまた事実。いつだったか……彼女への気持ちを理解した……そう、彼女がちょうど中学一年生の頃。彼女への気持ちを理解して、パタリと女遊びが無くなった。」

「マジのロリコンじゃねぇか。」

「ははっ。まぁ、傍から見ればそうだね。でも悟は本気だったよ。ほかの女になんか見向きもしなかった。ただ、今まで軽薄な言葉でしか愛を伝えてこなかったせいでその言葉に重みと言うものがない。そんな伝え方しか分からないから。……Aに伝わらないのも、無理はないな………」





こればっかりは、夏油も頭を抱えてしまった。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 短編
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NENE - あぁ、とてつもなくいい話でしたぁ!とても面白かったです!!五条先生カッコいいー!夢主ちゃん可愛いーー!! (2021年6月21日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
モブの中の雑魚 - ま、まあ?認めてあげても?いいわよ? (訳)大好きです (2021年4月23日 22時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!お疲れ様でした!五条先生が可愛くて仕方のない作品でした。とても楽しかったです! (2021年3月16日 10時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これは、続きを期待してしまいますね……いやはや、最高。 (2021年3月16日 4時) (レス) id: c4b5b3c501 (このIDを非表示/違反報告)
そち。 - ほんとに関係ないのですが、夢主ちゃん、私と誕生日一緒なので嬉しいです! (2021年3月7日 1時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月6日 13時

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