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「Aってさ、結局五条先生のことどうなの?」





訓練の合間の休憩中に、釘崎がそんなことを彼女に聞いた。





「…どう…とは?」

「ほら、あの人懲りずにAにプロポーズしてるし、見てる感じラブラブって感じするじゃない?でも付き合ってないんでしょ?」

「付き合ってませんし、ラブラブかどうかも分かりませんね。」

「ラブラブでしょ。」





まさか無自覚か?と釘崎はありえないと言うような表情で彼女を見た。





「でも、それは気になるところだな。どうなんだ?好きなのか?」

「んー……先生のお気持ちには、お答えしたいと思っていますよ。」

「じゃあ、なんでしねーの?あんなに好き好き言われてんのに。」




それが一番の疑問で、虎杖は首を傾げた。





「しないんじゃなくて、お答え出来ないんです。五条先生はきっとそのうち私に飽きてしまうから。」





そう言って彼女は笑った。少し、切なそうに。





「五条先生の"好き"は、なんだか軽く感じてしまうんです。…あの人、お顔はいいですから。」

「顔だけはな。」

「しゃけ。」

「ですからその分女性からの人気はありますし、御三家と言うだけあってその気になれば品のある行動だってとれる。今までも女の方を取っかえ引っ変えしていたのなんて、恵くんも知っているでしょう?」

「まぁ、そうだな。」

「私、傷つくのは嫌ですから。傷つくと分かっているのならなるべく傷つかない方を選びたい。だから五条先生が飽きるまで私も利用させてもらおうと思って。……女というのは(私は)狡い生き物なんですよ。」





ふふっ、と品良く笑った彼女に、その場の全員が胸を締め付けられた。それと同時に殺意が湧く。

おい五条。お前殺すぞ、と。

今までの彼の行動、言動の軽薄さが仇となり、こうして彼女からの信頼を失っているわけだ。そして遠回しに彼女を傷つけたことになる。

しかし実際の五条と言えば彼女にメロメロで、それ以外の女は眼中に無い。昔こそ欲を発散するために女を取っかえ引っ変えしていた時期もあった。でも今となってはそれは過去の話。今は女遊びの"お"の字もない。それは昔から彼を知る伏黒とこの場にはいないが親友の夏油と家入がよく知っている事だった。

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NENE - あぁ、とてつもなくいい話でしたぁ!とても面白かったです!!五条先生カッコいいー!夢主ちゃん可愛いーー!! (2021年6月21日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
モブの中の雑魚 - ま、まあ?認めてあげても?いいわよ? (訳)大好きです (2021年4月23日 22時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!お疲れ様でした!五条先生が可愛くて仕方のない作品でした。とても楽しかったです! (2021年3月16日 10時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これは、続きを期待してしまいますね……いやはや、最高。 (2021年3月16日 4時) (レス) id: c4b5b3c501 (このIDを非表示/違反報告)
そち。 - ほんとに関係ないのですが、夢主ちゃん、私と誕生日一緒なので嬉しいです! (2021年3月7日 1時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月6日 13時

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