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「A、あんまり甘やかすなよ。」
「お仕事を頑張っている事に変わりはありませんしね。特級ですし。」
「A〜!」
「優しいのは君だけだよ〜!」とハイテンションで五条が彼女に抱きつくと、離れろと言わんばかりに真希が薙刀を向ける。
「勝手に抱きついてんじゃねぇよ。」
「え〜いいじゃん。ね?A♡」
「構いませんけどどさくさに紛れてお尻触るのはやめてくださいね。」
「殺す。」
「待て待て真希!」
「もしもし警察ですか?」
「まてまてまて!!!」
バッ!と釘崎のスマホを取り上げて慌てて電話を切る。マジでかけやがったこいつ、と五条は冷や汗ダラダラである。流石の最強も警察の御用になるのは今後に関わる。
まぁそれも五条家にかかれば揉み消せるのだろうが、さすがに教師を続けることは難しくなるだろう。
「やっ、めてよ野薔薇!」
声が裏返りながらそういった五条に釘崎はゲラゲラと笑っていた。
「先生、いくらAのケツがいい感じだからって痴漢はダメだよ。」
「いい感じだとは思ってるんだな。Aに近づくな。」
「なんで!?!?」
「悠二、Aのいい所はお尻だけじゃないよ。胸の形もピカイチだからね!ボディーラインもAのいい所!」
「死ね!!」
「おっとあぶねっ!」
振り回された薙刀を五条はヘラヘラとかわしていく。それにより真希のイライラはどんどん蓄積されていき、まるで般若である。
「真希さん、落ち着いて。ね?」
「お前は優しすぎるんだよ……!」
「しゃけしゃけ。」
「お前はもっと怒っていいぞ。」
「昔からですし。気にしてません。逆にあのテンションじゃない方が心配になります。」
「え〜A僕のこと心配してくれてるの〜?結婚する?」
「しません。」
「しないか〜って、お喋りはここまでにして…A、僕と任務だよ!」
「ほんとですか?伊地知さんを脅して、とかではなく?」
「ほんとだからね!?さすがにこんな嘘つかないよ!ただでさえAのこと危険なところに行かせたくないのに!」
「…まぁ、それもそうか。」
全く信頼されていない。しかし、五条はそれでめげるような男では無いため、問題は無い。
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NENE - あぁ、とてつもなくいい話でしたぁ!とても面白かったです!!五条先生カッコいいー!夢主ちゃん可愛いーー!! (2021年6月21日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
モブの中の雑魚 - ま、まあ?認めてあげても?いいわよ? (訳)大好きです (2021年4月23日 22時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!お疲れ様でした!五条先生が可愛くて仕方のない作品でした。とても楽しかったです! (2021年3月16日 10時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - これは、続きを期待してしまいますね……いやはや、最高。 (2021年3月16日 4時) (レス) id: c4b5b3c501 (このIDを非表示/違反報告)
そち。 - ほんとに関係ないのですが、夢主ちゃん、私と誕生日一緒なので嬉しいです! (2021年3月7日 1時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月6日 13時