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彼女はもちろん驚いた。その表情は年相応で、五条は頬を緩めた。
「……君のこと、気に入ったよ。Aだったよね。」
「はい。」
「A、たまに君に会いに行くからそのつもりで。そして、将来は高専に入学しな。」
御三家の人間、もしくは分家の人間は無理に高専に入る必要は特にない。しかし彼は高専の教職を目指していた。ならば高専に入れる他ない。
「悟様のご指示とあれば、喜んで承ります。」
「うん、嬉しいよ。」
こんなに心躍るような感覚は初めてだった。今までどんなにスタイルが良くて、どんなに顔が良くて、どんなに夜の行為が上手い女でもこんな気持ちになったことは無い。
「香月A……くくっ……」
彼女が帰ったあとも、彼女の事ばかり考えていた。自分にはこんな趣味があったのだろうか、と思うが今まで好いてきたのは同年代もしくは年上だ。
年下……それもまだ10にも満たぬ年の幼女なんて初めてで、少し困惑していた。それでも彼女への興味は収まらない。見たところ香月家相伝の術式が使えるようだ。今はさほど強くはないがこれからどんどん強くなるだろう。
その時の彼は、まだ知らなかった。
この興味が好意へと変わり、愛へと変わり、彼女を追いかけ回す事になると言うことを____
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NENE - あぁ、とてつもなくいい話でしたぁ!とても面白かったです!!五条先生カッコいいー!夢主ちゃん可愛いーー!! (2021年6月21日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
モブの中の雑魚 - ま、まあ?認めてあげても?いいわよ? (訳)大好きです (2021年4月23日 22時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!お疲れ様でした!五条先生が可愛くて仕方のない作品でした。とても楽しかったです! (2021年3月16日 10時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - これは、続きを期待してしまいますね……いやはや、最高。 (2021年3月16日 4時) (レス) id: c4b5b3c501 (このIDを非表示/違反報告)
そち。 - ほんとに関係ないのですが、夢主ちゃん、私と誕生日一緒なので嬉しいです! (2021年3月7日 1時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月6日 13時