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翌日、熱はほとんど変わらずでやはり病院に連れていくことになった。時雨の車に乗り、近くの病院で診察を受け薬を貰う。





「医者はなんだって?」

「疲労による風邪。少し任務を詰めすぎたかもね。」

「風邪が治って暫くは教団の方の仕事だけしとけ。任務の方は俺が調節するから。」

「……ありがとう。」

「任務詰めすぎた俺にも非はある。」





何も感じないとはいえまだ子供。それを忘れさせるほどの仕事ぶりだと言うことだが、時雨は自分の責任でもあるからと彼女にアイスを買って渡す。





「体調戻ってきたら4人で食えよ。」

「ありがとう。」

「せめてもの詫びだ。早く良くなれよ。お前がそんなだと俺も気になって仕方ねぇ。」





一緒にいるうちに妹のように思うようになってきた彼女がここまで弱っていると彼としても心配だった。





「さ、横になって。アイスいる?」

「……美々子達かえって来てから食べる。」

「わかった。アイス冷凍庫に入れてくるから少し待ってて。何かいる?」

「…傑さんがいればいい。」

「…そうか。すぐ戻ってくるからね。」





夏油は微笑んで、彼女の部屋を出るとリビングに急ぐ。心臓がバクバクする。子供じゃあるまいし、こんなことでドキドキするとは思わなかった。





「はぁ……ほんと……無自覚は困るよ…」





夏油はポカリを2本持ってAの部屋の扉を開ける。





「……あ、寝てる。」





病院に行って、待ち時間もあったため疲れたのかもう眠ってしまっている。寝顔はまだ幼い。椅子に座ってグッと伸びをする。最近ずっと座りっぱなしで腰が痛い。

もう歳か……いやまだそんな歳じゃないだろ。大丈夫大丈夫……と自分に言い聞かせて小さく息を吐いた。





「んん…す、ぐるさ……」

「…………」





寝言で自分の名前を呼んでいるのが可愛くて、悶えてしまう。少しマスクをずらして、熱のせいで熱い息を吐く唇にキスをした。




「………私は病人になんてことを………」





我に返った夏油は頭を抱えたまましばらく動けなかった。





______
__________
______________





「……ごめんね、風邪、移しちゃって……」

「…いや…私の自業自得だから……」

「お前、Aの看病の間マスクしてたんだよな?」

「……ははっ……マスクしてたってほら…無敵ってわけじゃないし…ケホッ…」

「(……こいつやりやがったな。)


……最低な、お前。」

「うるさい。」

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まゆゆ - 続編ですか! これからも頑張ってください(≧▽≦) (2021年3月13日 20時) (レス) id: 65cce41a2e (このIDを非表示/違反報告)
低体温(プロフ) - 更新される度読むのが楽しみです!!更新頑張ってください!! (2021年3月6日 4時) (レス) id: df64c86b58 (このIDを非表示/違反報告)
ぬっさっさ - めっちゃ好きです!!更新頑張ってください! (2021年2月24日 21時) (レス) id: 092bd421d4 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年2月23日 16時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こういう系のお話めちゃめちゃ好きです! 推します! (2021年2月23日 15時) (レス) id: 70b578b6e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年2月23日 12時

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