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危ない仕事なのだろうか。強くなるため、と言われてもいまいちピンと来ない。





「呪霊については教えたよね。じゃあ、術式について教えよう。

術式は才能が八割。Aはその中でも自然操術式を使っているだろう?でももちろん今まで術式なんて知らなかった。周りにそんな人もいなかった。なのにあそこまでコントロールが出来ているのは、才能以外の何者でもない。でも、まだまだなんだよ。」

「……練習すれば、もっと強くなるの?」

「うん。もちろん。それだけじゃなくて、体術とか呪具…元々呪力の込められた武器を使えるようにもならないといけない。……Aに聞くのはあれだけど、人を殺す覚悟、ある?」

「………人、って言うか、猿は殺したい。非術師とかどうでもいいけど、うちの村の人間みたいなやつらは嫌い。……その他の人間も猿だって傑さんが言うなら、嫌うなら、善人も嫌い。殺せるよ。」

「そうか……ありがとうA。」

「…傑さんは恩人だから。なんでもするよ、できることなら。」





随分懐かれたな…と内心少し嬉しい。警戒されていたらどうしようかと心配していたから尚更だ。





「なら、私が稽古を付けてあげるからね。強くなったら仕事を頼もう。私の知人に詳しい人が居てね。あとは、私からの仕事もこなしてもらおうかな。」

「うん。」

「あと、軽くお勉強もね。猿共への話し方、振る舞い方も少し身につけよう。」

「なんで?」

「私はとある教団の教祖をしているんだ。Aにも、その仕事を手伝って欲しい。だから、猿共の前に出るためのお勉強だよ。どう、やるかい?」





宗教とか教祖とかよく走らないけれど、彼の役に立てるのならそれもいいだろう。Aは少しの間があったあと小さく頷いた。





「…………やる。」

「大丈夫、少しずつ強くなっていけばいいからね。」

「うん。」

「でも、いいの?稽古はきっと痛いよ。仕事も怪我をするかもしれない。」

「村にいた時の方がよっぽど苦痛だった。」

「………そうか。……大丈夫、これからは、私が幸せにしてあげるよ。」

「……うん。」

「さ、もう寝ようか。まだAのベットがないから、私の部屋で一緒に寝よう。」

「私、ここでいいけど。」

「体、痛めてしまうよ?」

「いつもそうだし。家では床だった。」





そうだ、あの親は絶対にそうだ。やっぱメッタ刺しにして呪えばよかった。と、少し後悔。

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まゆゆ - 続編ですか! これからも頑張ってください(≧▽≦) (2021年3月13日 20時) (レス) id: 65cce41a2e (このIDを非表示/違反報告)
低体温(プロフ) - 更新される度読むのが楽しみです!!更新頑張ってください!! (2021年3月6日 4時) (レス) id: df64c86b58 (このIDを非表示/違反報告)
ぬっさっさ - めっちゃ好きです!!更新頑張ってください! (2021年2月24日 21時) (レス) id: 092bd421d4 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年2月23日 16時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こういう系のお話めちゃめちゃ好きです! 推します! (2021年2月23日 15時) (レス) id: 70b578b6e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年2月23日 12時

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