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ガンッ!!と凄まじい音が鳴り響き伏黒は虎杖と目を合わせ、何かあったんじゃないかと急いで音の鳴った方へと走った。場所は医務室で、伏黒は勢いよく扉を開ける。

そこには、右手に包帯をぐるぐる巻きにしたAと明らかにキレている五条。そして家入に、夏油の姿もあった。その空間は何やらピリピリしていた。

ふと扉のすぐそばを見ると回転椅子が転がり、足が折れ曲がっていた。見てみれば扉にも大きな傷があり、五条が蹴ったものだとわかった。





「………お前、何考えてんの?」

「…………」

「………聞いてんのか。」

「悟……」

「え、……と……」





困惑気味の二人に、家入がちょいちょいと小さく手招きをする。二人はなるべく端の方を通りながら奥にいた家入の方へと向かった。





「……何があったんですか。あの人がAにキレるなんて。」

「実は、さっきの任務で赫を使ったんだ。そのせいで右腕は骨折寸前、吹き飛んだ拍子に身体を強打して全身痣だらけ。反転術式で何とかなってるが痣の方は時間がかかる。」

「なるほど……」





Aは赫が使えないわけじゃない。ただ、使いこなすには色々と不利なのだ。





「僕、言ったよね。お前の腕じゃ細すぎるんだよって。腕だけじゃない。体のどこもかしこも細すぎる。どんなに体術が優れようが、こればっかりはどうしようもないって。教えたはずなんだけど?」





身体が細すぎる。これが彼女の弱点だった。筋肉が無いわけではないのだが、元が細すぎる。元々あまり多く食事をとる方でもない上に太りにくい。これに関しては完全に母親譲り。彼女は体重が増えることを気にしていたが、周りからすれば喜ばしいことだ。





「下手すりゃ死んでるよ。反転術式が使えなきゃ右腕なんて焼ききれてる。」

「………そうしないと周りが死んでた。だから使った。」





五条と目を合わせないまま彼女はそう言った。かと思うと、パンッと乾いた音が医務室に響く。彼女の頬が赤く腫れ身体が傾いた。椅子から落ちそうになったAの頬を下からつかみ、そのまま持ち上げる。頬を掴むその手はギリギリと力が強まった。





「……で?だから?周りを助けるために自分が死のうっての?………ふざけてんのか。」

「う"……っ、……ぐ、……、、、!」

「悟やめろ!!!」





苦しそうに五条の腕を掴む彼女を、夏油は彼の手から引き剥がす。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 伏黒恵
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emma(プロフ) - 初めまして!この作品が大好きです!結婚で騒ぐけどバージンロードきめきめで歩いちゃう悟パパも、なんなら妊娠で絶望するけど孫にデレデレになっちゃう悟じいじも見たいです!!笑 (2021年7月10日 23時) (レス) id: 4643ab1372 (このIDを非表示/違反報告)
朱夏(プロフ) - 初めまして!初めてコンメントさせていただきます!この作品ほんとに大好きで、特に伏黒くんとくっつくところはもう死ぬくらい好きでしょうがないんですよね!だから結婚後まで書いて欲しいです!いくら長くても付き合います!主様が良ければ書いて欲しいです! (2021年7月10日 22時) (レス) id: c2a1b68a40 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 結婚まで続けて欲しいです! (2021年7月10日 22時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
かれ(プロフ) - 初めまして,いつも楽しく拝見させていただいています。個人的にはこのまま伏黒との結婚まで続いてほしいなぁという思いです。作者さんの作品は誰も死んだらしないので悲しむこともなく安心して読めます。これからも無理のない程度に投稿してもらえたら嬉しいです。 (2021年7月10日 22時) (レス) id: 0a939cc9b5 (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 続いて欲しいですわー!!いつも観てますーー!!お久しぶりですーー!!(語順逆で.すいません) (2021年7月10日 21時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月12日 2時

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