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「近いうちに白髪のサングラスをかけた青い目のお兄さんが会いに来ると思う。恵にね。」

「俺?」

「そう、恵に。そのお兄さんは、恵に大事なお話をしに来るんだ。その時は、そのお兄さんの話をちゃんと聞いておくれ。その話を聞いてどうするかは恵次第だけど……まぁ、答えは決まってるも同然かな。」





きっと彼は禪院家には行かないだろう。そんなの、見るよりも明らかだ。





「僕の同級生なんだ。見た目は怪しいけど、悪いやつじゃない。ちゃんとお話するんだよ?」

「……わかった。」

「よろしい。それじゃ、僕は行くよ。」

「もう行っちゃうの……?」

「ごめんね、仕事なんだ。また会いに来るよ。」





そう言って、優しくふたりの頭を撫でる。本当は帰りたくないけれど、補助監督を困らせるわけにもいかない。





「次会う時までに素敵なお家を見つけておくから、楽しみにしててね。」

「うん……!」

「またね。」

「うん、またね。」





パタンッと扉を閉めて、アパートの階段を下りる。元気そうでよかったし、二人の反応を見て甚爾がしっかり父親をやっていることが分かった。

約束はちゃんと守られている。





「……よし、二人の顔も見れたし、僕も仕事頑張るか。」





あとは五条家のお坊ちゃんに任せればいいだけ。またひとつ、Aの心配事が減った。

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moo(プロフ) - 面白かったです! (8月9日 2時) (レス) @page47 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - これからも、更新頑張ってください! (2021年2月16日 8時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年2月15日 22時

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