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「で、どうだったよ実家は。」
「家が大きかった。」
「そこじゃねぇよ。聞いてねぇよそんなこと。」
Aの家から帰り、彼女が再び任務に出かけたあと、五条と家入にどうだった?どうだった?と詰め寄られる。
「下の子に刺されかけた。」
「……あぁ、Aガチ勢のガキね。」
「あと、一番上のお兄さんに頑張れって言われた。」
「家族公認じゃん刺すぞ。」
「私の命なんだと思ってるのかな?」
「で、いつ告んの?」
「………」
「は?告れよ。そんで砕けろ。」
「理不尽すぎない?」
いつまでもウジウジしてんなよ、と家入は不機嫌だった。あの彼女の反応を見ていてなぜ気づかないのか。童貞だからか?なんて失礼なことを考える始末。
「……この前の任務で、女の人に告られてたよ。一目惚れだって。」
「そう。」
「女の人は恋愛対象に入らないかって質問に"好きなら気にしませんよ。"ってさ。それがホントなのか聞いたらホントだってよ。ってことはだ夏油。お前の敵は男だけじゃないんだよ。」
「………でもなぁ………」
「男だろ。ドンッ!と行けって。」
「………簡単に言ってくれるよ。」
無責任な言葉を投げてくる親友に夏油は大きくため息をついた。意気地無しもここまで来るとフォローのしようがない。
「……夏油、お前クリスマスまでに何とかしろよ。」
「……クリスマス!?」
「恋人の記念日はクリスマスって相場が決まってんの。」
「どんな相場だよ……」
「タイムリミットは12月24日。25日に日付が変わる瞬間までに告ってなかったら私らがバラす。」
「これ罰ゲーム?」
嘘告大会の餌食になった気分だよ……と肩を落とす夏油の背中を五条が思いっきり叩く。
「お前さ、見てるこっちの身にもなれ?明らか好きですって目でAを見てるのいつまで見てりゃいいの?」
「逆に悟は出来るの???好きな子に告白???」
「出来るわ。俺だぞ。俺に惚れない女はいない。」
「少なくとも私とAは惚れてないからその自信捨てたがいいよ。」
「あ"ぁ"ん!?」
「とにかく、とっとと告れや明日にでも。で振られろ。」
「応援してるのかしてないのかどっち???」
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moo(プロフ) - 面白かったです! (8月9日 2時) (レス) @page47 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - これからも、更新頑張ってください! (2021年2月16日 8時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年2月15日 22時