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2人を屋敷へと送ったあと、彼らは高専へと戻った。辺りはもう真っ暗で、もうすぐ日付が変わろうとしていた。
「あー!疲れた!海外任務の後やることじゃないね。」
「当たり前だわ。」
「お疲れ様。」
「明日もまた任務がある……特級辞めたいなぁ。」
「そういう訳にも行かないだろう?」
「まぁねぇ。」
でも大変なことに変わりはない。大変、なんてもんじゃない。とても大変だ。しかし、特級という称号を貰ってしまった以上仕方の無いことでもある。
「僕、部屋に戻るよ。おやすみ。」
「あぁ、おやすみ。」
「腹出してねんなよ〜」
「君こそ腹出して寝るなよ。」
「あ"ぁ"!?」
逆ギレする五条を見て、彼女は笑いながら寮に戻っていく。この時間じゃ硝子はもう寝ているか、と静かに歩いて、音を立てずに扉を閉める。
シャワーを浴びて、大きく欠伸をしながら頭をガシガシと拭いた。
「……あ、メール。」
メールの主は母親で、この前弟の聖志が部活の大会で優勝したと書いてある。緊張したようにカメラに写る姿が可愛くて、その写真を保存する。
そうか、もう中学生か……と微笑む。
来年になれば妹二人は小学一年生になる。一回りも年齢が違うのに、姉様!姉様!とちょこちょこ後ろを着いて回る。
近々実家に帰ろうかな。
「……そういえば、今度傑との合同任務うちの近くだったな……」
任務が押しに押して夜中な上に千葉なので宿を探す予定だったが、これは探す手間も省けるなと少し得をした気分だ。明日夏油にも聞こうと携帯を閉じる。寝よう。
Aは布団に入り、ものの数秒で眠ってしまった。
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moo(プロフ) - 面白かったです! (8月9日 2時) (レス) @page47 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - これからも、更新頑張ってください! (2021年2月16日 8時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年2月15日 22時