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「ここからここまで、カード一括で。」
「は、はい!ありがとうございます!」
「理子ちゃん住所教えて。送るから。」
「……金銭感覚!!!」
天内もお嬢様。当然お金はある。しかし、Aの金の使い方がことごとくヤバいのだ。
「これ可愛いね。黒井さん着ておいでよ。」
「…まさか0が多い!!」
「……Aって金遣い荒いんだね。」
「お金があるのに使わないなんて勿体ないよ。今日ここでこれだけ使ったからって半分も減らないさ。」
「まぁ、お前もお嬢だしな。」
「君も坊だから分かってくれるだろ?」
天内と黒井にたくさんの服を着せ、その中でも特に似合っていたワンピースを着せた。
「2人ともとても可愛いよ!」
「こんな風に自分の好きな物を来たのは初めてじゃ……!」
「ふふっ、喜んでいただけて何よりだよ。他にはどこに行きたい?まだ16時だ。夜まで君に付き合うよ!」
「……嘘だろ!?」
「あぁ、君たちに無理強いはしないよ?疲れてるだろ?」
「それは君も一緒だよ。私も付き合う。」
「……はー……で、どこ行きたいんだよ。」
「クレープ食べに行きたい!」
「よし!クレープ食べに行こう!」
クレープを食べ、プリクラを撮り、アクセサリーを見て、お揃いのものを買って、彼女が今まで友達と出来なかったことをとことんやる。
「どうだい、お姫様。少しは楽しめた?」
「すっっごい楽しい!」
「それは何より!これからは友達と学校帰りに寄り道したり、沢山遊びに行ったり、色んなことができるよ。仮に出来ないとしても、僕が連れて行ってあげる。」
「ほんとに!?」
「もちろん!理子ちゃんのデートの誘いなら、いつでも受けるよ!」
その様子を見ていた最強コンビ。いや、あれはモテるよな、と謎の敗北感に方を落としていた。二人がモテないわけじゃない。なんならモテ過ぎて困るくらいだ。でも彼女はきっと、自分たちの上を行くのだろう。
「……女になりたい。」
「くそ程わかる。今からなる?」
「無理だろ。」
「黒井さん!彼女に連絡先渡してもいい?」
「はい!」
「黒井さんも良ければ。」
「いいんですか!?」
「メロメロじゃん。男も女も虜にするってまさにこの事か。」
「……私を見ながら言うな。」
「早くしないとどっかでひょっこりくっついてるかもよ。」
「……ちょっと黙れ。」
「ウケる。」
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moo(プロフ) - 面白かったです! (8月9日 2時) (レス) @page47 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - これからも、更新頑張ってください! (2021年2月16日 8時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年2月15日 22時