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結局着いたのは13時。あと2時間だ。





「東京都立呪術高等専門学校まで。」

「はい。」





タクシーの運転手にそう伝えて、夏油に電話をする。





『もしもし?』

「もしもし。今そっちに向かっているよ。何事も無かった?」

夏油『何もない……とも言いきれないね。私達も今沖縄から『なんじゃ!!女か!?!?』ちょ、こら。』

「ふふっ……元気な子だねぇ?少しかわっておくれよ。」

『はぁ……理子ちゃん、かわってくれってさ。』

『うぇえ!?』

『大丈夫だよ。優しい人だから。』





ほれほれ〜と無理やり夏油に電話を渡された天内は緊張気味に電話に出る。





『も、もしもし……』

『だっははは!緊張してやんのー!』

『う、うるさい!』

「もしもし?君が、天内理子だね。すまないね、悟が。僕は凍氷Aと言うんだ。……君に顔を合わせるのはギリギリになるかもしれないが、どうぞよろしく。」

『よ、よろしく……2人と違って紳士じゃ……』

『女だよ?』

『おんな!?!?』

「そっちは仲良くやっているようで何よりだよ。」

「お客様、すみません少し渋滞して……」

「え?あぁ……理子ちゃん、夏油に変わってくれる?」

『夏油、変わってくれだと。』

『はいはい。

もしもし、変わったよ。』

「渋滞していてね。ずーっと混んでる。」

『あぁ、わかった……もうそれ直接寮に帰れば?』

「そう思うんだけどね。でも、警戒はしといて損は無い。」

『そうだけど……大丈夫かい?時差ボケとか……』

「ははっ!なんて事ないよ!それじゃあ、理子ちゃんによろしくね。またあとで。」

『うん、また。』





電話を切り、ふぅ…と息を吐く。もう一度前を見て見ると、見れども見れども車しか見えない。





「……進みませんねぇ。」

「はい……すみません……」

「いえ、お気になさらず。」




気にするなと言ったはいいものの、さすがに焦っているようだ。イライラしたかのように、彼女は膝をトンットンッと指で叩いた。





「……ここで降ります。お釣り入りませんので。すみません。」

「え!?ちょ、お客様!多いですよ!!!」





トレーに1万円を置きドライバーが声をかけるのも無視してAは走った。嫌な予感がする。

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moo(プロフ) - 面白かったです! (8月9日 2時) (レス) @page47 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - これからも、更新頑張ってください! (2021年2月16日 8時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年2月15日 22時

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