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憑代が窓を開けると、子供たちがわらわらとそこに集まってきた。





「せんせー!A兄ちゃん来てるの!?」

「お、気づかれてしもたか〜!来てるでー!」

「や、こんにちは。」





名前を呼ばれて、Aは憑代の隣からひょっこり顔を出した。





「やっぱり兄ちゃんだ!!」
「るいくんがね、お兄さんがいる!!って!」
「ね、兄ちゃんも遊ぼ!!」
「ダメだよ、お仕事で疲れてるんだから!」

「あはは、ありがとう。でも大丈夫だよ、ちょうどみんなと遊びたかった所だから。」

「ほんと!?」

「ほんとほんと。いいですか、天狐さん。」

「もちろん!良かったら遊んでやってや。」





子供たちはキャッキャとはしゃいで喜び、そんな姿を横目にして職員室を出る。玄関で靴を履いて外に出れば、子供たちにあっという間に囲まれてしまう。





「あ、キミたちは初めましてだね。こんにちは。」

「こ、こんにちは、」





背も高くガタイも良くて、ピアスのたくさん着いたAは一見子供には好かれにくいようにも見える。しかし、持ち前のスマイルとその優しさは純粋な子供たちにしっかりと伝わっていた。

同じくらいの背丈にしゃがむと、一人一人頭を撫でる。





「私は夏油Aと言うんだ。一級呪術師。…わかるかなぁ?」

「…あんまよくわかんない…」
「ぼ、ぼく、分かる!せんせいと、いっしょ、、!」

「凄いな〜…私が君くらいの歳の頃は何も分からなかったよ。君もすぐに分かるようになるから、天狐さんのお話をきちんと聞くんだよ?」

「うん、、!」

「さ、みんなで遊ぼう!何がしたい?鬼ごっこかな?隠れんぼかな?私、身体は大きいけど隠れるの得意だよ〜」

「じゃあかくれんぼ!」





じゃあじゃんけんしよ〜と子供たちを連れて、彼は広い庭に出た。そんな様子を見ながら、憑代はニコニコと微笑んだ後、難しそうな顔をする。





「……あの子も色々あったんやもんなぁ〜……」





"『…頭の悪い猿ばっかだな。』"





彼のあの小さな呟きを聞き逃すはずもなかった。成長すればするほど、世の中の汚さというものを知ってしまう。

彼はきっとこの施設にいる子供たちに自分を重ねているんだろう。それを思うと、憑代の胸はぎゅっと苦しくなった。

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魔灯 - 任務代わってくれる棘君優しいな 真希ちゃんと夢主君幸せになってくれー! (2021年9月5日 17時) (レス) id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝@Bsc(プロフ) - 幸穂ちゃんマジかぁ.............実幸ちゃん達も辛いやろなぁ..........夢主くんがこの一件をきっかけに大量虐殺とかおかさなきゃいいけど......とめて夏油さん!! (2021年6月22日 20時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
都和(プロフ) - ここで辛い展開やってくると思わなかった、、、頑張れ息子くん! (2021年6月22日 15時) (レス) id: a33a5cff70 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 真希ちゃんが男前過ぎて……(泣)逆にかっこいい (2021年6月18日 16時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ついに息子くんと真希ちゃんがッ!!!!!!!!嬉しい!!幸せ!!トキメキと癒しをありがとうございます!!今夜はお赤飯でお祝いしようと思います!!!!!!笑 (2021年6月9日 18時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月6日 1時

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