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小学3年生の頃だろうか。飲み物に毒を盛られたのが最初だった。高専に何者かが入り込んだのだ。入り込めるような人物なのだから、関係者しかいなくてすぐに特定はできた。毒はそこまで強いものではなく、1晩で目が覚めた。複製眼のおかげなのか、それなりの毒ならばすぐに解毒できるようだった。
小学6年生。また毒を盛られた。今度はそう簡単には解毒出来なかった。一週間もずっと眠り続ける我が子に震えが止まらなかった。青白い顔、冷たい手足。もう無理だと思った。それでも目を覚ました時にはほっとして、涙が溢れ出てきた。
それと同時に、彼の命の危険を目の当たりにした。今までのようには行かない。成長する事に複製眼の威力も増していく。そうなれば、命を狙われる危険性も高まる。ただでさえ、夏油傑の息子と言うだけで狙われやすいのに。
中学一年生。任務中背後を取られて腹部を複数回刺された。反転術式があったから良かったものの、なかったら本当に死んでいた。一晩目を覚まさなかった。
中学二年生。毒を盛られた。だんだん耐性が着いてきたのか、そこまで効き目はなかった。複製眼の力もあるのだろうが、毒への耐性が着いてしまった息子が、可哀想で、なんと声をかけてやればいいか分からなかった。その数ヶ月後、左胸付近を刺された。あと数ミリズレていたら心臓を貫いていた。
中学三年生………もう遡ることさえも嫌になるその記憶。その頃になると、もうそれなりに成長して狙われても何とかすることは出来ていたが、怪我も多くまだまだ未熟な彼は命を狙われて死にかけることも多かった。
目から血が流れればまるで針に何度も深く刺されるような痛みがあるらしい。それが何度も何度も起こる。コントロールが上手くなりその回数は減ってきたが、それでもまだ起こる。
常に気を抜けない生活。ストレスが溜まるのも当たり前だ。それでもなお術師を続けている。もう辞めてしまえばいいのに、辞めてくれればいいのに。それでも続けるのはその眼を持ってしまったから。ここまで苦しんで何にも使わずに終わるのは癪なのだろう。
でも結局辞めたとして、命を狙われ続けることに変わりはないわけだ。どっちに逃げても、普通の生活なんておくれない。
｢………もう、やめてくれ………｣
その小さな呟きは真希の耳にすら届かず、静かに消えていった。
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魔灯 - 任務代わってくれる棘君優しいな 真希ちゃんと夢主君幸せになってくれー！ (2021年9月5日 17時) (
レス) id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝@Bsc(プロフ) - 幸穂ちゃんマジかぁ.............実幸ちゃん達も辛いやろなぁ..........夢主くんがこの一件をきっかけに大量虐殺とかおかさなきゃいいけど......とめて夏油さん！！ (2021年6月22日 20時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
都和(プロフ) - ここで辛い展開やってくると思わなかった、、、頑張れ息子くん！ (2021年6月22日 15時) (レス) id: a33a5cff70 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 真希ちゃんが男前過ぎて……(泣)逆にかっこいい (2021年6月18日 16時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ついに息子くんと真希ちゃんがッ!!!!!!!!嬉しい!!幸せ!!トキメキと癒しをありがとうございます!!今夜はお赤飯でお祝いしようと思います!!!!!!笑 (2021年6月9日 18時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年6月6日 1時
