・愛のムチ【16】 ページ7
｢お前はAに甘すぎる。｣
夏油の言葉を聞いて少しフリーズしたあと、口に入れたままのフォークを抜く。
｢何、いきなり。｣
｢ずっと言おうと思っていたんだけどね、Aに甘すぎるよ。昨日の手合わせも、なんだあれ。中学生への指導じゃあるまいし。｣
｢えー……そう？Aのレベルに合わせてるんだけど。｣
｢それがダメなんだ。呪いも呪詛師も、あの子のレベルに合わせちゃくれない。甚爾さんの手合わせ見たことあるかい？あの子のレベルなんてお構い無しだ。｣
そう言われてみれば、Aは自分との手合わせの時よりもボロボロにされている記憶があった。めちゃくちゃに投げ飛ばされて、ジャージなんてすぐボロになる。
｢Aももう高専の生徒なんだから。もう少しちゃんと指導しないと。悠仁達の時のように本気でね。｣
｢本気でねぇ……｣
｢私も恵も、他のみんなだって稽古の時はあの子を術師として見てる。お前は娘としてしか見てないだろ。稽古の間は、教師と生徒だ。｣
それは理解しているつもりなのになぁ、と五条はまたひとくちケーキを食べる。
でも確かに夏油の言いたいことも分かる。敵は手加減なんかしてくれない。するはずもない。そんなお人好し見たことない。そう考えると、手加減をしすぎるのは良くないのだろうか。
｢A、今日は僕も本気で行くよ。｣
｢………本気？｣
｢そ。今までちょっと甘やかしすぎたからね。手加減なし、本気だよ。｣
そう言いながらストレッチをする五条を見て、なんの風の吹き回しなのかと少し怖くなる。夏油に何か言われたのか、それとも気が変わったのか。
おそらく前者だなと想像が着く。しかし、Aもいつまでも手加減をされていると困るわけで、ちょうどいいと言えばちょうど良かった。周りはみんな本気で手合わせをしているのに、自分だけ同レベルに合わせられるのは見ていて辛い。
｢…………わかった。｣
五条と本気の手合わせなんてした事ないが、多少の怪我は覚悟しよう。
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ik13ttm(プロフ) - はじめまして！前髪・医者シリーズ共に全て読ませてもらってます！突然なんですが娘ちゃんが幼稚園生の時の担任の如月先生が好きで…！娘ちゃんが久しぶりに先生に会うお話とか読んでみたいです！ (2021年7月8日 23時) (
レス) id: a5a5b9bef4 (このIDを非表示/違反報告)
Ami - リクエスト大丈夫でしょうか？16歳になった娘と渡と徹が最強と娘3で出てきたいじめっ子と任務先で再会してその場に1級呪霊が3匹くらい現れていじめっ子が襲われて助けて和解する物語が読みたいです！ (2021年7月8日 16時) (レス) id: 240f4dcf86 (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 一年組＋五条でお願いします…失礼しました！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - リクエスト失礼します！一年組とお買い物に行って、伏黒、五条が嫉妬しちゃう姿が見たいです！よろしくお願いします！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
アメリ(プロフ) - リクエストです！娘ちゃんの幼少期の話をたくさん観たいです！五条が娘にメロメロな所をもっと観たいです！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 617cf85c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年6月2日 0時
