・ピアス【16】 ページ6
ﾊﾞﾁﾝｯ……ﾊﾞﾁﾝｯ……ﾊﾞﾁﾝｯ……ﾊﾞﾁﾝｯ………
｢………開いた。｣
血は出ていない。彼女の耳たぶには、ピアスが2つずつ。高専に入学するのと同時にピアスデビューをした。しかし、同級生の彼ら以外誰にも言っていないのである。
ピアスを開けた理由なんてない。可愛いな、と思ったのが中二くらいのときで、同時期くらいに徹がこっそりピアスを開けたのだ。そして、ピアッサーを買ったのは中学を卒業する少し前。卒業するまで我慢して、念願のピアス。
｢可愛いですよ。｣
｢膿まないように気をつけろよ？｣
｢痛くない？｣
｢んー……痛いって言うより、熱い……？痛いのは開ける一瞬だから。｣
そんなことを話していると、教室の扉がガラッと開く。
｢おはよーう！｣
｢すまないね、遅れてしまって。｣
｢…………あれ？｣
教室に入るや否や、五条はぐぐーっと首を傾げる。折れてしまうんじゃないかと思うほど。大袈裟に首を傾げたままAにグッと顔を近づけると、目隠しをずらす。
｢……なに？｣
｢……………あ"ぁぁぁぁああああああ！！！！！！！｣
｢うるさっ………！｣
学校中に響き渡る五条の叫び声に、他の教室や職員室にいた彼らも1年生の教室へと走ってくる。
｢な、なに！？なになに！？｣
｢ど、どうしたんだい悟……！｣
｢ぴ、ぴあ……Aがピアスを！！！不良だァ！！！！｣
｢うざ。｣
｢そんなことで騒ぐんじゃねぇよ。｣
｢ピアス！？｣
｢お前もかよ。｣
呆れ顔の真希には目もくれず、伏黒は五条を蹴り飛ばしAの顔を持ち上げ何度も顔を左右に向けさせる。
｢……お前こんなのいつ開けた……！？｣
｢今朝。｣
｢今朝……！？｣
｢別にひとつくらいいいじゃないか。｣
｢2つだよ！計4つだよ！！｣
｢いいか？次開ける時は言え。いや、二度と開けるな。身体に穴を開けるな傷をつけるな分かったな。｣
｢えー……｣
｢返事しろ。｣
｢はいはい。｣
｢はい！！は1回！！！！｣
ピアスを開けただけでここまで騒がしくなるのもおかしいのでは、とAは首を傾げた。その2日後、また増えていたピアスに五条が再び発狂した。
✄−−−−−−ｷﾘﾄﾘ−−−−−−✄
【ぴよさんリクエスト】
ピアスを開けたきっかけと周りの反応。
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ik13ttm(プロフ) - はじめまして！前髪・医者シリーズ共に全て読ませてもらってます！突然なんですが娘ちゃんが幼稚園生の時の担任の如月先生が好きで…！娘ちゃんが久しぶりに先生に会うお話とか読んでみたいです！ (2021年7月8日 23時) (
レス) id: a5a5b9bef4 (このIDを非表示/違反報告)
Ami - リクエスト大丈夫でしょうか？16歳になった娘と渡と徹が最強と娘3で出てきたいじめっ子と任務先で再会してその場に1級呪霊が3匹くらい現れていじめっ子が襲われて助けて和解する物語が読みたいです！ (2021年7月8日 16時) (レス) id: 240f4dcf86 (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 一年組＋五条でお願いします…失礼しました！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - リクエスト失礼します！一年組とお買い物に行って、伏黒、五条が嫉妬しちゃう姿が見たいです！よろしくお願いします！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
アメリ(プロフ) - リクエストです！娘ちゃんの幼少期の話をたくさん観たいです！五条が娘にメロメロな所をもっと観たいです！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 617cf85c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年6月2日 0時
