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医務室のベットで、たくさんの管に繋がれて眠る彼女。痛々しい傷はガーゼにより隠されているが、そこには血が滲んでいた。
｢A………！｣
｢来たか、五条。……生きてはいる。でもいつ目が覚めるか分からない。｣
まるで死人のように横たわる彼女に、五条はゆっくりと近づくと、その頬を撫でた。まだ暖かい。生きてる。それだけしか分からなくて、左胸に耳を当てた。
ﾄｸﾝ､ﾄｸﾝ､と小さく動く心臓に、あぁ、生きてる…そう安心した。
｢……報告にない…特級相当の呪霊が発生して……明音さんを庇い……Aさんは………ッ、｣
｢………上層部の嫌がらせだろ。明音が死ねば、Aへの嫌がらせになるし、もしAが死ねば万々歳………度の行き過ぎた嫌がらせだな。｣
ギリッと音がなるほど強く拳を握る。殺したい。上の連中、一人残らず。でもそれでは意味が無い。今はただじっと耐えることしか出来ないのだから。
｢……明音は？｣
｢………相当ショックみたいだ。Aの傍で気を失ってたが、今はもう目が覚めて徹達のところに戻ってる。｣
｢………そう。……伊地知、報告書はお前がまとめといて。｣
｢は、はい、、！｣
伊地知は深く頭を下げ、失礼します、！と震える声で言ってすぐ医務室を後にした。
｢………いつ目が覚めるか分からないってことは、何年も目が覚めないかもしれないって事だからな。覚悟しといた方がいい。内蔵が随分傷ついてた。｣
｢……………………分かってる。｣
絞り出したような震える声に、家入は目を伏せた。五条は震える手を伸ばし、Aの上から覆い被さるように抱きしめる。頬同士を擦り寄せて、瞼にキスをした。
｢……おねがい………はやく、め、覚ましてよ………っ、｣
涙混じりの声。家入はなんて声をかけていいか分からなくて、その場をそっと後にした。
✄−−−−−−ｷﾘﾄﾘ−−−−−−✄
【まるこさんリクエスト】
任務中明音を庇って大怪我する話。
【質問箱よりリクエスト】
娘が誰かを庇って意識不明の重体。
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ik13ttm(プロフ) - はじめまして！前髪・医者シリーズ共に全て読ませてもらってます！突然なんですが娘ちゃんが幼稚園生の時の担任の如月先生が好きで…！娘ちゃんが久しぶりに先生に会うお話とか読んでみたいです！ (2021年7月8日 23時) (
レス) id: a5a5b9bef4 (このIDを非表示/違反報告)
Ami - リクエスト大丈夫でしょうか？16歳になった娘と渡と徹が最強と娘3で出てきたいじめっ子と任務先で再会してその場に1級呪霊が3匹くらい現れていじめっ子が襲われて助けて和解する物語が読みたいです！ (2021年7月8日 16時) (レス) id: 240f4dcf86 (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 一年組＋五条でお願いします…失礼しました！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - リクエスト失礼します！一年組とお買い物に行って、伏黒、五条が嫉妬しちゃう姿が見たいです！よろしくお願いします！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
アメリ(プロフ) - リクエストです！娘ちゃんの幼少期の話をたくさん観たいです！五条が娘にメロメロな所をもっと観たいです！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 617cf85c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年6月2日 0時
