・虎杖と娘【16】 ページ22
｢あ"ー！終わったー！｣
グッと伸びをしてパソコンを閉じ共有スペースを出る。高専の体育教師として働き出したはいいが、学生時代よりも仕事量は増えた。まぁ当たり前といえば当たり前な訳だが。
上層部からの当たりも強く任務量はそれなりに多い。体育担当と言っても必ず出れる訳でもない。こうもゆっくりあるのは久々だろう。校舎を出ると、見慣れた人物が石段に座っているのが見えた。
｢よ！｣
｢お、悠仁くん！仕事は？｣
｢さっき報告書書きあげた。何してんの？｣
｢猫と遊んでる。この猫恵くんに似てない？｣
そう言われて彼女の足元を見ると、彼女の持っている猫じゃらしにじゃれつく黒猫の姿があった。頭の毛がぴょんっと彼の髪のように跳ねているところからそう思ったんだろう。
｢まじだ！｣
｢でしょ！この子たまにこの辺りで見かけるんだよね〜撫でさせてくれるしめちゃくちゃ可愛いの。｣
そう言ってその猫を持ち上げると鼻同士を擦り寄せる。彼女は昔から動物に好かれやすい。だからこうして懐かれているんだと思う。
｢悠仁くんも触る？｣
えー……触りてーけど……引っ掻かれたりしねぇ？｣
｢大丈夫大丈夫！｣
はい！と彼女に向けられた猫に恐る恐る触れると、大人しく撫でられてくれる。
｢お、撫でれた！｣
｢ほらね！｣
満足したのか、Aはその猫を地面に下ろす。すると、その猫もまた遊んで満足したのかﾀﾀﾀｯと小さな足音を鳴らしてその場を去っていった。
｢あ〜行っちゃった。｣
｢Aってほんと動物好きだよな。なんで？｣
｢んー、なんでだろ。なんか好きなんだよね〜……初めて貰った人形が夜蛾さんのうさぎの人形なんだけど、もしかしたらそれかも！｣
夜蛾の作ったうさぎの人形とはどんなものか。そのデザインは安易に想像ができた。
｢A〜！お前記入漏れしてんぞ！！｣
｢え、まじ！？すぐ直す！悠仁くんまたね！！｣
｢おー、頑張れ〜｣
伏黒の元に走っていく彼女に手を振り、その光景を見届ける。軽く跳ねて伏黒に抱きつく姿はもう見なれたものだ。
｢はよくっつかねーのかなあの二人。｣
見ていてもどかしいったらありゃしない。
✄−−−−−−ｷﾘﾄﾘ−−−−−−✄
【ASKAさんリクエスト】
虎杖と娘の絡み。
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ik13ttm(プロフ) - はじめまして！前髪・医者シリーズ共に全て読ませてもらってます！突然なんですが娘ちゃんが幼稚園生の時の担任の如月先生が好きで…！娘ちゃんが久しぶりに先生に会うお話とか読んでみたいです！ (2021年7月8日 23時) (
レス) id: a5a5b9bef4 (このIDを非表示/違反報告)
Ami - リクエスト大丈夫でしょうか？16歳になった娘と渡と徹が最強と娘3で出てきたいじめっ子と任務先で再会してその場に1級呪霊が3匹くらい現れていじめっ子が襲われて助けて和解する物語が読みたいです！ (2021年7月8日 16時) (レス) id: 240f4dcf86 (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 一年組＋五条でお願いします…失礼しました！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - リクエスト失礼します！一年組とお買い物に行って、伏黒、五条が嫉妬しちゃう姿が見たいです！よろしくお願いします！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
アメリ(プロフ) - リクエストです！娘ちゃんの幼少期の話をたくさん観たいです！五条が娘にメロメロな所をもっと観たいです！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 617cf85c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年6月2日 0時
