最強と娘-6【呪術廻戦】

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｢ん〜……｣





手鏡を見ながら舌を出し、首を傾げるA。そんな彼女に、伏黒もまた首を傾げた。





｢……あ、五条さん。｣

｢ん？なにー？恵。｣

｢あいつ何してるんですか？｣

｢え？あいつって…………あ、Aのこと？……え、マジでなにしてんの？｣

｢さっきからずっとアレやってるんですよ。｣

｢可愛いポーズの練習？Aならどんなポーズしても可愛いけど……｣

｢あんたに聞いた俺が悪かった。｣





この男、A全肯定botである。何を聞いても可愛いとしか言わない。例えばワンピース。花柄とチェックでは大きく違うし、形も違う。どっちが似合う？と聞けば、どっちを着ても可愛いとしか言わない。

これが適当な答えなわけではなく本気でそう言っているのだからタチが悪い。





｢何してるんだい？｣

｢あ、夏油さん。あいつ何してると思います？｣

｢……何してんのあれ。｣

｢わかんないんだよ……可愛いってことしか。｣

｢ちょっと黙れ。｣

｢はっ、、！まさか悩殺ポーズ……！？｣

｢違うと思うよ。｣

｢……おい、A。｣

｢ん？｣





ﾍﾞｯと小さな舌を出したままこちらを見るものだから言葉につまる。頭を抱えている伏黒を、夏油が憐れむように見ながら肩を叩いた。





｢A、さっきから何してるんだい？｣

｢ん？あぁ、これ？｣

｢男の悩殺ポーズならまだAには早いよ！！！｣

｢は？｣

｢ちょっと黙っててください。｣

｢舌ピアス開けたいなって思ってただけだよ。｣





それがどうかした？と首を傾げる彼女に、3人の動きが止まる。





｢……悩殺ポーズならまだAには早いよ！！！｣

｢え、ループ？怖。｣

｢私はお前が怖いよ。｣

｢え、可愛くない？｣

｢可愛くない。お前はそのままが可愛い。もうそれ以上穴あけるな。わかったな？｣

｢う、うん、、、？｣

｢よし。｣





何故そこまで必死になるのかとAは疑問で仕方なかったが、嬉しい言葉を聞けたので大人しく開けるのはやめた。





｢……あれ、さっき恵Aのこと可愛いって言った？言ったよね？え、Aのこと可愛いと思ってるの？いや、確かに可愛いよ？可愛いけどそういう目で見てたの？ねぇ？？？｣

｢そういうのうざいです。｣

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