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ザワザワと騒がしい鏡の間。あたりは男子生徒ばかりだがその中でAだけが女だった。順番に生徒が名前を告げ、寮分けがされていく。
Aは深くフードを被って腕を組んでおり、おまけに人だらけで混んでいるせいか女だとはバレていなかった。
｢次！｣
Aの順番が来て、闇の鏡の前に立つ。
『汝の名は。』
｢A・キングスカラー。｣
夕焼けの草原……いや、この学園に居るもののほとんどがその名前を知っているだろう。ザワザワとしていた鏡の間は、余計に騒々しさが増す。
｢はいはい、皆さんお静かに！Aさん、入学のお話受けていただきありがとうございます。｣
｢……別に。家にいるよりマシでしょう。｣
｢相変わらずですねぇ。彼女、特待生としてこの学園に入学する事になりましたので、よろしくお願いしますね！｣
｢……闇の鏡、困ってるけど。｣
｢あぁ、そうでしたね。どうぞ続きを。｣
『おほんっ……汝の魂の形は………サバナクロー寮！』
Aは特に驚きもなくそのままサバナクローの列に並ぶ。周りを見ればガタイのいい男たち。その男たちの視線は全部自分に向けられている。鬱陶しくて仕方ない。
早く終われと思っていれば、寮分けが終わりやっと寮へと向かうことが出来る。
｢おい、A・キングスカラーだな。｣
｢……そうだけど。もしかして、寮長さん？｣
｢あぁ。学園長からの伝言だ。お前には一人部屋を用意してあるから、ってな。ったくいいよなぁ、女は。女だからって優遇されて。まぁ、うちの寮で食われないようにせいぜい頑張るこったな？｣
下品な笑い声を上げて去っていく寮長にムカついたAは、内心イライラしながら指定された部屋に向かう。今頃談話室では部屋争奪戦が行われている頃だ。
｢……はー、あ！……入学してきてもめんどくさい。｣
まぁ、家よりはずっとマシだ。Aは式典服を脱ぎ部屋着に着替えて入口と窓に防衛魔法を張り眠りにつく。
明日から学校だと考えると急にだるさがやってくる。
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パンの耳だけ捨てました - 一気読みしてしまいました！ほかの作品も見てみようと思います。てかストーリー作り上手すぎないですか...！ (2021年10月2日 11時) (
レス) @page31 id: 3542138bb7 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - めっちゃ良い作品！！作者なんていう人だろ！！って調べたら花蛸花さんだった………ていうことが最近頻発してます（笑）花蛸花のペースで、更新頑張ってください。他の作品も応援しています！ (2021年6月14日 17時) (レス) id: 3b50ba95a6 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» でもご安心を！(？)お気に入りと高評価はもちろんのことさせていただきますので！ (2021年1月16日 17時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» はい、でもどうやらフレンドの上限がダメなようで少し残念ですが... (2021年1月16日 7時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» あの、すごく好きです！ゲームID登録とこの作品のお気に入りと高評価させてもらってもよろしいでしょうか？ (2021年1月16日 7時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年11月6日 0時
