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｢Aちゃんが喧嘩した理由なんですけど……｣
｢え、小エビちゃん知ってんの？｣
｢はい。僕とグリムはその場面を見てたんです。でも、やっぱりAちゃん相手に僕とグリムが止められるはずもなくて……話そうにもあの空気の中言い出せなくて……｣
Aは魔法が使える以前に獣人だ。ユウのような普通の人よりも並外れた身体能力を兼ね備え、マリアとレオナの血を引いている。非力な人間であるユウでは難しい。
｢……気を使わせてしまってすみません。お教え願えますか？｣
｢はい……あの……Aちゃんってマリアさんと似てるのって目につくところがほとんどじゃないですか。確かに、昔から見てきた僕達からしてみれば似てるなって思うところはありますけど。｣
｢無駄に血の気が多かったりですね。｣
｢ジェイドさん、眠らされたくなければお黙りなさい。｣
｢それに、見た目と言えど顔の作りはどちらかと言えばレオナさん寄りではあるし……だから、ほら……あの噂、知ってます……？｣
｢………あぁ、あれですか。｣
｢あれ、と言いますと？｣
何も知らないマリアとレオナは顔を見合わせていた。無理もない。この学園内でいつの間にか広がっていた噂なのだから。
｢……実はシクリッドちゃんがトド先輩とグラミーちゃんの子じゃねぇんじゃないかって噂。｣
2人は目を丸くした。それもそのはずだ。Aはマリアが腹を痛めて産んだ最愛の娘なのだから。
｢レオナがマリア以外の女に産ませたって噂をその生徒たちが話してて、あいつそれを聞いちまったんだゾ。｣
"｢おい、あの噂知ってるか？A・キングスカラー、実はレオナ・キングスカラーとマリア・キングスカラーの子供じゃねぇんだと。｣
｢おぉ、知ってる知ってる。別の女に産ませてあたかも二人の子供かのように公表してんだってな。今でも複数の女と関係持ってるとか持ってねぇとか。｣
｢王弟妃も可哀想だよなぁ。自分が産んだわけでもねぇ子供育てさせられて。｣
｢でも、その逆も有り得るかもしれねぇぞ？｣
｢確かに！！｣"
｢聞いてたって言うより、彼女に聞こえるように大声で話してたと思います。｣
｢なるほど、それで？｣
｢今までに見た事もないくらい怒ってましたよ。Aちゃん。｣
"A｢お前らさぁ、うちの親の何を知ってんの？｣"
｢その時点で、もう僕とグリムじゃ手をつけられなくて………｣
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パンの耳だけ捨てました - 一気読みしてしまいました！ほかの作品も見てみようと思います。てかストーリー作り上手すぎないですか...！ (2021年10月2日 11時) (
レス) @page31 id: 3542138bb7 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - めっちゃ良い作品！！作者なんていう人だろ！！って調べたら花蛸花さんだった………ていうことが最近頻発してます（笑）花蛸花のペースで、更新頑張ってください。他の作品も応援しています！ (2021年6月14日 17時) (レス) id: 3b50ba95a6 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» でもご安心を！(？)お気に入りと高評価はもちろんのことさせていただきますので！ (2021年1月16日 17時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» はい、でもどうやらフレンドの上限がダメなようで少し残念ですが... (2021年1月16日 7時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» あの、すごく好きです！ゲームID登録とこの作品のお気に入りと高評価させてもらってもよろしいでしょうか？ (2021年1月16日 7時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年11月6日 0時
