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「A、外に出るなとは言わねぇ。でも一言いってからにしろ。」

「やだ。」




バッサリ言い捨てるAに、レオナはため息をつく。




「俺たちは心配してるから言ってるんだ。分かるだろ?」

「なーにも分からない。もう子供じゃないんだから、別にいいでしょ?子供扱いしないでよ。」

「A、お父様の気持ちも分かってあげてちょうだい。あなたはいつまで経っても私達からすれば大事な娘なの。」

「私、説教って大っ嫌いなの。」

「A。」

「あー、うるさいうるさい。今のお父さんファレナ叔父さんそっくり。」





"あー、ヤダヤダ"と言いながら、まだ何かを言い続けるレオナに背を向けて部屋へと足を進める。昔のレオナならこんな事でいちいち怒りもしなかっただろうが、娘を持ち父親になった自覚を持ち始めれば厳しくなるのも当たり前だった。普通の父親と変わりない。

でも、Aはそんな父の言葉にイライラしてしょうがない。これが反抗期だ。





「……ん?」





真っ黒いカラスが運んできた真っ黒い一通の手紙。窓のふちに止まっていたカラスからその手紙を受け取るが、カラスはまだこちらを見たままだ。

送り主はNRC、ディア・クロウリー。Aはその名前どころか人物に覚えしかなく、父と母当てかと考えたが、宛名はA・キングスカラーとなっている。不思議に思いながら、Aはその封を切る。





"A・キングスカラー様

この度、闇の鏡があなたの魂を選びました。

是非、特待生としての入学を心よりお待ち申し上げております。

ディア・クロウリー"





どうやら入学式の招待状のようだ。Aはふむ…と首を捻ったあと、ペンを取りだして"入学"の欄に丸をつけた。父と母にはなんの相談もなしにその手紙をカラスに預ける。すると、カラスは今度こそバサバサと羽を動かし飛んでいった。

後日、この事についてまた父と母がうるさくなってしまったのは言うまでもない。

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パンの耳だけ捨てました - 一気読みしてしまいました!ほかの作品も見てみようと思います。てかストーリー作り上手すぎないですか...! (2021年10月2日 11時) (レス) @page31 id: 3542138bb7 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - めっちゃ良い作品!!作者なんていう人だろ!!って調べたら花蛸花さんだった………ていうことが最近頻発してます(笑)花蛸花のペースで、更新頑張ってください。他の作品も応援しています! (2021年6月14日 17時) (レス) id: 3b50ba95a6 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» でもご安心を!(?)お気に入りと高評価はもちろんのことさせていただきますので! (2021年1月16日 17時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» はい、でもどうやらフレンドの上限がダメなようで少し残念ですが... (2021年1月16日 7時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» あの、すごく好きです!ゲームID登録とこの作品のお気に入りと高評価させてもらってもよろしいでしょうか? (2021年1月16日 7時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2020年11月6日 0時

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