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Aもこの学園での生活に慣れてきたわけだがそれと同時に大きなとばっちりを受ける者もいる。
「ローズクールくん!Aさんは!?」
「また居ないんですか?」
Aの監視役と化したビザールはAが消える度に探しに行かなければならない。Aが問題を起こせば間に入ってとめる。言わばあの三馬鹿の監視役とされていた監督生のような役割だ。
「あいつ……どこに行ったんだ?」
それを探し回るビザールもいい迷惑だ。Aを探し回って数分。森の中も探していると、鳥の声が聞こえた。そちらの方に行くと、鳥に囲まれ眠っている彼女の姿があった。まるで童話に出てくるお姫様のよう。"顔だけはいいのに。"と、ビザールはため息をつく。ビザールが近づくと鳥はパタパタと逃げていった。
「A、起きろ。学園長が探していたぞ。」
「ん………うるさい。」
「うるさいってきみ……早く起きろ!普通この時間は起きてるもんだ!」
「………チッ………」
舌打ちをしながら起きると、面倒くさそうに立ち上がった。
「学園長が呼んでたよ。早く行くんだ。」
「はいはい。」
まったく、Aを起こすのも一苦労。その姿はまるでラギーのようで、2人の様子をいつもそばで見ているユウも昔を思い出す。
「ユウ先生、彼女は誰に似たんです?」
「どちらかと言えばレオナさんかもね。」
「……そのうち、僕は彼女のことを部屋まで起こしに行けって言われそうですね。」
「それはないと思うよ?女の子だし。」
「……だといいんですけど。」
これからまたどんな無茶振りを要求されるのか、それが今から心配で仕方がなかった。
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パンの耳だけ捨てました - 一気読みしてしまいました!ほかの作品も見てみようと思います。てかストーリー作り上手すぎないですか...! (2021年10月2日 11時) (レス) @page31 id: 3542138bb7 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - めっちゃ良い作品!!作者なんていう人だろ!!って調べたら花蛸花さんだった………ていうことが最近頻発してます(笑)花蛸花のペースで、更新頑張ってください。他の作品も応援しています! (2021年6月14日 17時) (レス) id: 3b50ba95a6 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» でもご安心を!(?)お気に入りと高評価はもちろんのことさせていただきますので! (2021年1月16日 17時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» はい、でもどうやらフレンドの上限がダメなようで少し残念ですが... (2021年1月16日 7時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - 花蛸花さん» あの、すごく好きです!ゲームID登録とこの作品のお気に入りと高評価させてもらってもよろしいでしょうか? (2021年1月16日 7時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2020年11月6日 0時