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レオを後部座席に乗せて、Aを助手席に座らせる。レオには少し狭いかとも思ったが、案外大丈夫そうで、足元で大人しく横になっていたり、シートを嗅いでみたりと、なれない車内で落ち着かない様子だ。





「すみません……」

「俺がしたくてしてんだから気にすんな〜?こんな時間に子供放って、じゃあ帰りますってわけにもいかねーの。俺大人だから。」

「ふふ、そうでしたね。蘭さんビジネスマンですもんね!」





違います反社です。心の中で懺悔をしながら「そーそー♡」なんていつもの調子で返事をする。

正直、こんな時間でも女や子供を放ってじゃあ帰りますなんてしてもなんとも思わないのがこの男だ。それが、まだ小学生なら少しは良心が動くかもしれないが、もう善悪の区別くらい自分で付けられるであろう歳の子供に気を使ったところでなんともならないだろう。なら放っておいてよくね?と考える蘭は、いつもならきっと放って帰るだろう。

それが出来ないのはやはり彼女を気に入っているから。





「家、どの辺〜?」

「あ、この道を真っ直ぐ行って……」

「こっちね〜」





いつも荒っぽい運転しかしない蘭がここまで気を使った事が今までにあっただろうか。え?車?走ればよくね?と初運転(無免許)のその瞬間からアクセルをベタ踏みにして、勇気を振り絞って、というより無理やり助手席に座らされた竜胆に泣きながら文句を言われたのは幾つの頃だっただろうか。

あの後すぐ教習所に連れていかれたし、バイクは免許持ってないのに〜なんて文句を言ってはいたが、アクセルの踏み方くらい習ってこいと真面目な顔をして叱られてしまえば行くしか無かったのだ。正直、あの時アクセルをベタ踏みにしたのは普通に遊び半分。普通に考えればベタ踏みしてはいけないことくらい、余程の馬鹿じゃない限り分かる。

そんな言い訳も通用しないまま、普通車免許を取らされた。結局、教習所は何の役にも立たなかった。免許証にいたっては、今となってはほぼ偽装なのでなんの意味もない。





「蘭さんやっぱり運転お上手なんですね!」

「まぁね〜」





しかしやろうと思えばやれる。やらないだけで。その優しさを、ほんの少しでもいいから弟やそのまわりにも捧げてやって欲しいところである。

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かのん - 竜ちゃんの心の声が荒れてて面白過ぎるwww (2022年1月15日 12時) (レス) @page47 id: 23ecb5b22b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ(プロフ) - あれれ?竜胆さんしれっと春千夜がヤク中ってバラしちゃったよ?((゜ㅇ゜)??? アレェ?竜胆さん? (2021年10月16日 3時) (レス) @page47 id: 4fca3f24b6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 蘭さん好きぃぃぃぃ!!!!そして竜胆面白すぎるw w w (2021年10月14日 20時) (レス) @page43 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 竜胆の心の声が面白すぎますwwwwww (2021年10月14日 15時) (レス) @page43 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - 面白いですゲラゲラ笑ってしまいました。最新では思わず竜胆ォォォwwwwwwと変な声が出てしまいましたこれからも頑張ってください応援してます (2021年10月14日 14時) (レス) @page43 id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年9月26日 3時

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