自称・サラリーマン(反社)とJK【東リべ】

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あれから1ヶ月以上は経っている。あれ以来、たまに三途や竜胆辺りに押し付けていたりもするが、仕事が被らない限りは必ずAに会いに行くし、ごく稀に竜胆を連れて行ってやったりもする。最近は家まで迎えに行ってそこから一緒に公園に行っていたり、前よりも二人で過ごす時間が多くなった。

確実に距離がどんどん縮まっていく二人に、竜胆はもしかしてワンチャンあるんじゃ……なんて考えてしまうほど。まあ兄貴が一人の女にマジになるなんてないよな、と思う反面、Aなら有り得るというか既にまじなんじゃ、と思うところもある。どちらにせよやばい事に変わりはないので成人するまで待ってほしいというのが本音だ。

蘭はというと、その日はAと会えていない上に三途との仕事でご機嫌はいまいち。助手席に座る竜胆も、運転席に座る部下もいつ蘭が爆発するかとハラハラしている。しかし、三途はそんなものお構い無し。





｢お前さ〜最近ガキと犬の散歩してるってまじ？｣





思わぬ爆弾発言に、一気に車内の空気が重くなった。今まで彼女の存在を竜胆以外に話したことなんてなかった。話せば面倒なことになるし話すつもりもなかった。ほかの幹部たちならまだしも、ドピンクジャンキーの三途なんかに話すわけが無い。





｢…は？｣

｢うわ、その反応マジかよ！？｣





三途はげらげらと腹を抱えながら笑った。そのせいで車内の空気はどん底。部下は脅えて手がぶるぶると震えていた。気持ちはわかるが車が揺れるので切実にやめて欲しい。事故だけはするなよ。梵天幹部が事故死は恥ずかしい。





｢うちの部下がみたっつぅからなんかの見間違いかと思ったけどよぉ……おいおいおいまじかよ！！ついに小学生に手ぇ出したんか！？｣

｢小学生なわけねーだろ。｣

｢あ？チビと歩いてたんじゃねぇの？｣

｢まぁ遠巻きから見りゃ小学生に見えても仕方ねぇけどな〜背のちいせぇやつがみんな小学生だと思ってんのかジャンキー。薬のせいで脳みそ溶けまくってるんじゃねえ？♡｣

｢てめぇスクラップにすんぞ！！！！｣

｢車ん中で暴れんな！！！！｣





チャカを出すなチャカを！！！車の中で打ち合いなんて溜まったもんじゃないと竜胆が声を荒げれば、さすがにこんな街中を走っている車の中で揉め事はまずいと思ったのか、二人は出しかけていたそれを懐にしまった。

助かった。部下と共に安堵のため息をついて窓の外へと視線を向けると、｢あ、｣と小さく声をもらす。

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