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｢竜胆〜お前今日の夜空けとけな。｣
翌日、やはり機嫌のいい蘭は、隠家へと向かう車の中で竜胆にそう言った。
｢いいけど……飯でも行くの？それか、なんか仕事？｣
｢ちげーよ。Aちゃんに合わせてやるって言ってんの。｣
｢いや言ってねぇよ……つか誰？｣
｢昨日話した女の子〜8時頃うちのマンションの近くの公園で待ち合わせてんの。｣
竜胆と蘭は、最初こそ二人で住んでいたものの、万が一警察に家を特定された時、どちらも捕まるのはさすがにまずいと言うことになり別で住むことになった。兄の家の近くに公園なんてあったかな、と記憶をさぐったあと、やけに大きな公園があった気がするな、とぼんやりと記憶の中で思い出す。
｢その子さぁ、めちゃくちゃでけぇ犬飼ってんだけどめちゃくちゃ利口なんだよな。車に乗っけても騒がねぇの。｣
｢は？車？乗せたの？｣
｢乗せた。｣
｢兄貴の車に？その子無事か？カタギだろ？｣
｢ばか、Aちゃん乗せてんのにいつもみてぇな運転するわけねぇだろ〜？｣
いや、知らねぇよ。なんて言えるはずもなく、｢へぇ〜…｣と適当に返事を返した。それが、兄の中で言うところの荒っぽくない運転、じゃなければいいが。
幾つだか知らないが、ここまで気を使うならまだ小さいのだろうか。でもそれなら8時なんて遅い時間に外に出ているはずもない。かと言って、中高生の女でもその時間は少しばかり遅いのだろうか。自分たちが青春時代にまともに時間を気にしていたことが無いので分からないが、遅い方なのだろう。
｢なぁ、その子幾つなの。｣
｢高一。｣
反社の男が高一の女の子と夜それなりに遅い時間に会っているのは些かまずいのでは、とも思ったが、せっかく機嫌がいいのだから何も言わないことにした。自分から兄の機嫌を損ねに行くほどの度胸は持ち合わせていない。
考えるのはその女の子の安否。意外とその子に気を使っているようなのでないとは思うが、もう既に手を出されているのかもしれないとか、騙されているんじゃないかとか、そのうち売られてしまうんじゃないかとか内心ハラハラである。
そのAと呼ばれる名前しか知らない女の子。兄貴なんかに気に入られて可哀想な子だな。竜胆は窓の外を眺めながら小さくため息をついた。
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かのん - 竜ちゃんの心の声が荒れてて面白過ぎるwww (2022年1月15日 12時) (
レス) @page47 id: 23ecb5b22b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ(プロフ) - あれれ？竜胆さんしれっと春千夜がヤク中ってバラしちゃったよ？((゜ㅇ゜)??? ｱﾚｪ？竜胆さん？ (2021年10月16日 3時) (レス) @page47 id: 4fca3f24b6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 蘭さん好きぃぃぃぃ！！！！そして竜胆面白すぎるw w w (2021年10月14日 20時) (レス) @page43 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 竜胆の心の声が面白すぎますwwwwww (2021年10月14日 15時) (レス) @page43 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - 面白いですゲラゲラ笑ってしまいました。最新では思わず竜胆ォォォwwwwwwと変な声が出てしまいましたこれからも頑張ってください応援してます (2021年10月14日 14時) (レス) @page43 id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年9月26日 3時
