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しかし、よくよく考えてみればおかしな話だ。少年院に入れるような機会はいつでもあったのに、わざわざ自分から自首してまで捕まった。興味があるだけなら普段の喧嘩だけでも十分に入ることは出来ただろうに。

しかし、彼女には少年院に入らなければならない理由があったのだとするなら。それが皇をこちらに引き入れる準備のためなのだとしたら。





「興味あったんだよね〜人の肉を噛みちぎるやべぇ奴にさ♡案の定めちゃくちゃ面白いやつで、突っかかってきたからコテンパンに伸してやったんだよね〜そしたら懐かれちゃって♡」

「……お前って絶対イカれてるぞ。」

「今更じゃん。」

「お嬢は可愛い上に強くて頭が良いなんて完璧だな。お小遣いいるか?」

「計画性があっていいね。」

「ちゃんと考えてたんだな、偉いぞお嬢。」

「姫は偉いな〜」

「さすがお嬢!!!万歳!!!!」





これでもかと言うほどAを褒め倒す梵天の幹部たちに、神宮達は呆れ顔だ。彼女がこんなイカレ野郎に育ってしまった一番の原因は確実にこの男たちだ。





「お前らも絶対気に入るよ。」

「……まぁ、それはいいとして。3つの部隊を作るんだな?」

「そ。お前ら4人はうちのチームの四天王。ガッカリさせんなよ♡」





いつでも私はお前らを切り捨てられるんだからな。そう言っていないのに、そんな圧がのしかかってくる。自分たちは彼女にとって替えがきかないと思っていたが、そうではないようだ。

しかし、彼らも彼らで、彼女にとって自分たちは必要不可欠だと思わせる自信があった。





「俺らがザコに負けるわけねーだろ。」

「愚問だね。」

「大将を守んのが俺らの仕事だからな〜」

「自信があって大変よろしい♡」

「チーム名は決めてねぇの?」





土産のたい焼きを食べていた佐野が、彼女を見てそう訊ねる。





「決めてる〜」

「なににすんの?」

帝釈天(たいしゃくてん)。」

「たいしゃくてん?」

「れんちゃん知らねぇの?仏教の守護神の天部の一つ。梵天と一対の像として表されることが多いって聞いて、もうビビッと来ちゃった♡」

「で、本音は?」

「もうこれでいっか。」

「だろうな。」





お前はそういうやつだよ。神宮は深くため息をついた。こういう大事な時に限って適当になるのだから、心底困りものである。

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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…。作者様、マジで神じゃん!? (2021年9月27日 22時) (レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです!応援してます! (2021年9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています! (2021年9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです!春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです!落ち楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください^_^応援してます! (2021年9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年9月16日 2時

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