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｢んまいか〜？｣
｢んま〜｣
｢口ついてんぞ。｣
夜景の見える個室付きのお高いレストラン。もちろんそこも予約殺到のなかなか来れないような場所なわけだが、灰谷兄妹にとってそんなもの関係ない。普段は予約なんてものしなくてもすんなり通されてしまう。
満足そうに分厚いお肉を食べるAに、蘭も竜胆もにこにこと満足気だ。普段から最高級に触れて慣れ親しんできたAにとって、テーブルマナーも高級料理も珍しいものじゃなかった。テーブルマナーこそそこそこの知識ではあるが、この兄妹いかんせん顔がいいので、ドラマなんかでどこぞの女優が講師の監修の元で食事をしているシーンなんかよりよっぽど様になっている。
三人揃って優雅に食事をしているその姿からは、彼らが普段から非人道的な行いをして、えげつない思考を持っているなんて想像もつかないのかもしれない。
｢A〜デザート蘭ちゃんのも食う？｣
｢俺のも食べていいぞ。｣
｢え、食べる♡｣
その細い体のどこに吸収されているのか、彼女はよく食べる。｢もう食べられなぁい♡｣なんて作り上げられた、吐きそうなほどの猫なで声で彼らに擦り寄ってくる女は今までに何度も見てきたわけだが、彼女はそんな在り来りな手口で彼らを落とせると思っている女達を幾度となく嘲笑ってきた。
彼女曰く、そういう女ほど家ではカップ麺を食べたあと汁にご飯大盛りをよそってかきこんだあと、テレビを見ながらコーラを飲みながらお菓子を食べてダラダラと過ごしているのだと言う。
｢蘭ちゃんあーん♡｣
｢あーん♡｣
｢竜ちゃんにもあげるね〜♡｣
｢ん、｣
三種類のデザートを一口ずつ兄二人にも食べさせてやると、二人は大人しく口を開けた。二人も甘いものが嫌いなわけではないが、嬉しそうにデザートを食べるAを見ている方が何倍も楽しいらしい。
なんでも買い与えたくなってしまうし、食べたいものはなんでも食べさせたくなる。
｢まだ食う？追加注文出来るぞ〜｣
｢え、食べる〜♡｣
｢どれ食いてーの？｣
メニューを覗き込みながら、うきうきとした様子でデザートの欄を見る。やっぱ世界一可愛い、と二人は顔を見合わせて頷きあった。
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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…｡作者様、マジで神じゃん!? (2021年9月27日 22時) (
レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです！応援してます！ (2021年9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！応援しています！ (2021年9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです！春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです！落ち楽しみにしてます！！これからも更新頑張ってください^_^応援してます！ (2021年9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年9月16日 2時
