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｢いやぁ、立派になったよねあいつも。｣
｢当たり前だよ。あの子を引き取ってもう17年経つんだ。｣
自分と同じ真っ黒い目隠しをした娘を見て、五条はそう呟いた。17年。あっという間だった。あんなに小さかったのに、気がつけば高専の教師をしている。
伏黒と結婚して、呪術界最強の女と恐れられ、そして周りからの厚い信頼と尊敬。
｢ここまで立派になるとは思わなかったなぁ〜……｣
｢私も、悟がここまで育てられるなんて思わなかったよ。｣
｢……もう20歳だもんなぁ……｣
｢お前と違ってある程度酒は飲めるし、尊敬もされてるし、そしてあの強さとあの容姿。立派なもんだよ。｣
｢僕のこと貶しながら娘褒めんのやめてくんない？｣
Aは酒に強くはないが下戸でもない。少しづつ呑めばベロベロに酔っ払うことは無いだろう。これは多分母親の遺伝。
｢ぜーんぶ僕に似てればいいのに。あいつの血が混ざってんのとか気に食わない。｣
｢仕方ないさ。女無くして子供は作れないからね。そのおかげで、今彼女がいるみたいなもんなんだ。｣
｢ま、そうだけどね。｣
そんな話をしながら再び彼女に目を向ければ、3人同時にかかってきた一年生をいとも簡単に投げていく。
｢ぐえっ…！｣
｢相変わらず手加減無しですか……｣
｢せんせー強すぎ……！｣
｢あったりまえでしょ〜君たちと私じゃ場数が違うんだからね！｣
あっははー！と笑うその姿はまるまる五条の遺伝だ。そんなところばかり似てしまう。
｢お前にそっくりだよ。｣
｢僕の娘だからね。｣
｢おーい！Aー！！手加減してやりなよー！！｣
｢やーだー！！｣
夏油の言葉に、Aはひらひらと手を振り返す。あれでもだいぶ手加減をしているのだろうが、それでも彼女は強い。
化け物級の強さは完全に父親譲りだ。才能、そして強くなりたいという彼女の気持ちから産まれた努力。
｢あの子の子供はどっちに似ると思う？｣
｢……その話やめて。｣
｢あれ、嬉しくないのかい？｣
｢嬉しいけどさぁ……完全に父親離れされんじゃんそれ。｣
それは寂しい。そう言った五条に夏油は呆れたようにため息をついた。もうあの子を育てて17年。周りに比べればその子育てはとても短いもの。
それでも、彼女は五条との17年の間に立派な大人になった。そろそろ子離れして欲しいものだ。
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ぷぅ(プロフ) - 凄く面白くて一気に全部読んじゃいました！！今後の更新についての作品が見れていないので、どう言う状況なのか分かりませんが、続きが更新されるのを楽しみに待っています(^^) (7月17日 0時) (
レス) @page18 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - とても素敵でおもしろ作品だと思います！続きを待ってます！ (2022年4月5日 20時) (レス) id: c58d97a9b4 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - アンチコメなどは気にせずに頑張ってください (2022年3月10日 21時) (レス) id: 48f3bd005d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 私この作品好きです！無理のないよう頑張ってください！待ってます！ (2021年12月3日 19時) (レス) @page16 id: ccfc63a9dd (このIDを非表示/違反報告)
もやし - いっつも見てます！体壊さない程度に頑張って下さい！！応援してます！！ (2021年8月19日 17時) (レス) id: e2e99622db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年8月12日 1時
