検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:46,518 hit

ページ7

今年の一年生もまた才能がある二人が入学してきた。クールな七海と元気いっぱいの灰原は、きっといいコンビになるだろう。





「愛宮先生!おはよーございます!!」

「おはようございます。」

「はい、おはよう。今日も元気だね。」

「おい、灰原!七海!先生は俺のだからな!!惚れたりすんなよ!!!」

「はい行くよ〜」





通りすがりの五条がそう叫ぶと、それに慣れてしまった夏油がサラッと彼を回収していく。一年生が入学して以来、よく見られるようになった光景だ。

最初の頃は、灰原に二人は付き合っているんですか!?と勘違いされたものだ。





「……あの人は相変わらずですね。」

「そのうち飽きるよ。さ、二人とも着替えてグラウンドに集合。交流会に向けてビシバシ鍛えていくから、そのつもりでいるんだよ。」

「はい!!七海、行こう!!」

「そんなに引っ張らなくても行きますよ…!!」





いつも振り回されているように見える七海だが、案外満更でもないのだ。たった二人の同級生。これも青春だ。

今年、現在の在校生は二年生と一年生のみ。交流会は彼らに託されたわけだ。まぁ、どちらも優秀な生徒しか居ないから問題は無いだろう。体術講師としては腕がなる。

しかしながら、あの夏油でさえ彼女には勝てないのだ。





「また負けた……」

「すぐに強くなるよ。術式もいいものを持ってるんだから、自信を持って。」

「先生かっこいー!!好きー!!!!」

「気持ちだけ受け取るよ。」

「振られてやーーーんの。」

「うるせぇ!」





家入はけたけたと笑いながら夏油の怪我を治していた。これもまた、ひとつの青春だろう。自分が在学時には、まともに交流会をした覚えがない。京都校にも同じくほとんど生徒が居なかったからだ。

競い合う相手がいないというのは実に退屈で、つまらない。しかしその分訓練に費やすことができたからこその強さだった。でも彼らはそれ以上に強くなるだろう。彼女は、彼らの成長が楽しみで仕方なかった。

・→←高専二年



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (273 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
523人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三隣亡 - こういうの待ってました!!これからもよろしくおねがいします! (2021年7月14日 2時) (レス) id: 63aa19421a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月14日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。