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「先輩!手合わせお願いします!」

「いいよ〜んじゃグラウンド集合ね〜ついでに三觜も来れば?」

「え〜……」

「え〜じゃねぇよ。来いよお前も。」





そう言って、綾橋は三觜の手を引いて更衣室へと走った。綾橋はAをこれでもかと尊敬している。簡単に言えば姉貴と舎弟のような、飼い主と忠犬のような感じだ。

三觜も三觜で彼女のことを尊敬しているが、綾橋に勝る後輩力は持ち合わせていない。





「先輩!おはようございます!」

「おはよ〜今日も元気いいね綾橋。あ、この前の任務めっちゃ活躍したらしいね〜凄いじゃん。」

「ありがとうございます!」





褒められれば犬がしっぽを振る勢いで喜んでいる。周りに花が飛んでいるのが丸わかりだ。Aはそれを見るのが楽しくてついついなんでも褒めてしまう。





「綾橋〜ペットボトルのキャップちゃんと開けれてんね。えらいじゃーん!」

「ありがとうございます…!」





たかがペットボトルのキャップ。しかし彼女はその反応見たさになんでも褒めてしまう。これには三觜もちょっと呆れてはいるが、自分も褒められて喜んでしまうので何も言えない。





「Aさぁ、あいつのことまじで犬か幼児だと思ってね?」

「でしょうね。あの褒め方はそうですよ。」

「えー?んー……まぁちょっとは思ってるかも。」

「思ってるんだね。」





明音は眉を下げて苦笑いを浮かべた。彼女自身も、綾橋を犬か何かだと思っている自覚はあるよう。しかし、そんな小さなことも気に入らない人間はいるわけだ。





「綾橋〜呪具運べてえらいね〜!」

「いつも運んでるっすけど……」

「今日は昨日より多く運んでるからね。えらーい!」





そう言って、犬の頭を撫でるようにわしゃわしゃと彼の頭を撫でる。その様子を、ムスッとして眺めているのは伏黒だった。





「あのー……伏黒サン??」

「あ?なんだよ。」

「顔怖いっす。」





ほら、笑って〜?と伏黒の口角をグリグリと押す虎杖の手を軽く払う。





「やめろ。」

「嫉妬してんなら言えばいーのに。」

「別にしてねーよ。」

「いや、してんじゃん……」

「後輩と仲良くすんななんてかっこ悪ぃこと言えねぇだろ。」





やっぱしてんじゃん…と虎杖はボソッと呟く。伏黒は恋人には意外に淡白なタイプだと思っていたが、案外嫉妬深いようだ。

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宙青(プロフ) - 突然すみません!いつも楽しく読ませていただいております。19話に当たるところが29話になって29話が2つ存在してませんか…? (2021年10月18日 20時) (レス) id: dd91defe37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 恵が嫉妬してほしいのはわかるけど、だからってわざと見せつけたら別れの危機だからね! (2021年8月6日 16時) (レス) id: 3bd4541dda (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 今気づいたんですけど、最強と娘から→最強の娘になったんですね!なにか、意味あるんですか?! (2021年7月23日 21時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 続編おめでとうございます〜!1から見始めた私の天使が…。もう8まで来ましたよ〜。おめでとうございます!これからもついていくんで、更新頑張ってください!!! (2021年7月17日 23時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 最強の娘シリーズ最高です!何回読んでも良い神小説最新話更新頑張ってください (2021年7月14日 19時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月11日 1時

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