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朝起きると、あ、起きた?と顔を覗き込んできたのは家入だった。





「おはよう。ぐっすりだったね。」

「んー……?しょーこちゃん、、、?」

「そう。五条から合鍵預かってたから勝手にお邪魔させてもらったよ。熱は?」





家入から体温計を受け取り、まだ眠たそうに目を擦りながら検温する。ピピッと音が鳴ると、それを家入に渡す。





「37.7……まだ少しあるな。でもこのくらいならすぐ治りそうだ。薬飲んで大人しくしておけば大丈夫だよ。」

「うん、」

「体調はどう?」

「昨日よりいい……かも……」

「それなら良かった。今釘崎達がお粥作ってくれてるから、それを食べて薬飲んで一日ゆっくりしておきな。」





じゃあ私は行くから、と彼女の頭を優しく撫でて家入は部屋を出た。昨日より身体は軽いし頭も痛くない。それでもきついものはきつくて、ふぅ……と小さく息を吐いた。





「はいるぞ〜」

「A〜だいじょぶか〜」

「だいじょぶ〜たぶん。」

「多分かよ。お粥作ってきたから食べれるだけ食べろ。」

「りんごもあるからお粥食べたあと食べれそうなら剥いてあげるわ。」





鍋からとんすいにお粥を移し、れんげと一緒に彼女に渡す。小さな鍋に作られたお粥だったが、彼女は昨日より食欲があるようでペロリと完食してしまう。





「お、食べれたな。」

「りんごいる?」

「んー……いる。」

「じゃありんご食ったら薬飲むぞ。」





真希が薬の準備をしている間、釘崎は慣れた手つきでリンゴを向いて、そのうちの数個をうさぎの形に切った。





「はい、リンゴ。」

「あ、うさぎ!」

「良かったな。」





うさぎのリンゴをみて嬉しそうにはしゃぐAを、二人は微笑ましそうに眺めていた。もしゃもしゃと口の中に詰め込んでまるでリスのようだ。





「慌てて食わなくても取らねぇよ。」

「そんなにりんご好き?」

「ん!」





こくこくと頷き、もごもごと口を動かす。ほんとにリスだなと二人は顔を見合わせて笑った。

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宙青(プロフ) - 突然すみません!いつも楽しく読ませていただいております。19話に当たるところが29話になって29話が2つ存在してませんか…? (2021年10月18日 20時) (レス) id: dd91defe37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 恵が嫉妬してほしいのはわかるけど、だからってわざと見せつけたら別れの危機だからね! (2021年8月6日 16時) (レス) id: 3bd4541dda (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 今気づいたんですけど、最強と娘から→最強の娘になったんですね!なにか、意味あるんですか?! (2021年7月23日 21時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 続編おめでとうございます〜!1から見始めた私の天使が…。もう8まで来ましたよ〜。おめでとうございます!これからもついていくんで、更新頑張ってください!!! (2021年7月17日 23時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 最強の娘シリーズ最高です!何回読んでも良い神小説最新話更新頑張ってください (2021年7月14日 19時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月11日 1時

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