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朝からどうも熱っぽい。頭がガンガンするし、なんだかムカムカする。
「……どうしたんですか?顔、赤いですけど。」
「え?あー……暑いからかな。」
「絶対違うだろ。」
「顔赤いのになんか顔色悪いよ……?」
「ん"〜……」
「何やってんだ。HR始めるぞ。」
タイミングよくやってきた伏黒と虎杖は、Aの周りに集まる彼らを不思議そうに見ていた。
「いや、Aがなんか変なんだよ。」
「変?」
「うわ、まじじゃん!?A熱あんじゃねぇの……!?」
ん"〜…と唸るAの額に伏黒が手を添える。
「あっつ……お前熱あるぞ。」
「やっぱり……」
「具合悪いなら言えよ……」
「いけるとおもって……」
「ぜんっぜんいけてねぇよ?伏黒、家入さんとこ連れてってやれよ。HRは俺が見とくから。」
「あぁ、頼む。」
伏黒はAを抱き上げると、少し早足で医務室へと向かった。
「……うん、風邪だね。毒物の反応も出なかったし……頭痛に軽い目眩、そして吐き気。これのどこをどう思ったらいけると思うんだ?」
「……自信?」
「その自信がどこから湧いてくるのかって話をしてるんだよ。……はぁ……五条に連絡しておくよ。寮に連れて帰ってやってくれないか?この後ちょっと出ないといけないからここに置いとけないんだ。」
「はい。」
「出来れば五条が帰るまで見といて欲しいんだけど……」
「あ〜……虎杖とか、釘崎に連絡しときます。」
「そうしてくれると助かる。じゃあ、これ薬。おだいじに。」
失礼します、と軽く頭を下げて医務室を出る。腕の中では荒い呼吸を繰り返し苦しそうにするAが居て、それがどうしても可哀想で仕方なかった。
こんなに弱りきってる姿を見るのは初めてかもしれない。
「………風邪とか久々ひいたかも………」
「だろうな。……これからは具合悪い時は先に言え。心臓に悪い。」
「………うん、」
なにか毒でも盛られたんじゃないかと思うとハラハラしてしまう。そもそも、毒を盛られたのかなんて心配は普通の人間であればしないものなのだが。
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宙青(プロフ) - 突然すみません!いつも楽しく読ませていただいております。19話に当たるところが29話になって29話が2つ存在してませんか…? (2021年10月18日 20時) (レス) id: dd91defe37 (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 恵が嫉妬してほしいのはわかるけど、だからってわざと見せつけたら別れの危機だからね! (2021年8月6日 16時) (レス) id: 3bd4541dda (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 今気づいたんですけど、最強と娘から→最強の娘になったんですね!なにか、意味あるんですか?! (2021年7月23日 21時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 続編おめでとうございます〜!1から見始めた私の天使が…。もう8まで来ましたよ〜。おめでとうございます!これからもついていくんで、更新頑張ってください!!! (2021年7月17日 23時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 最強の娘シリーズ最高です!何回読んでも良い神小説最新話更新頑張ってください (2021年7月14日 19時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月11日 1時