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「待てA!!!!!お前また帳を降ろさなかったな!?!?3年にもなっていい加減にしろ!!!!」

「誤解誤解!!!!!」





バタバタと騒がしい廊下に、また始まったとため息をつく。





「……ちょっと行ってきます。」

「悪いね、毎度。」

「五条さんに言っても止めてくれないんで。」

「ははっ、違いない。」

「ちょっとどーいうこと?」





伏黒はもう一度大きくため息をつくと、職員室を出て夜蛾に追いかけられるAの捕獲へと向かった。職員室に残された五条と夏油は、そんな伏黒を見送ったあと優雅にもコーヒーを飲んでいた。





「そっか……Aも、もう4年生になるんだったね。」

「そうだよ〜あーんなにちっちゃかったのにね〜」

「最初来た頃は大人しすぎて心配になるくらいだったけど、今じゃすこぶる元気だね。」





職員室の窓から顔を出して外を見れば、伏黒に担がれるAの姿があった。





「くそっ…!」

「いい加減学習しろ……って暴れんな!!」





その長い四肢を振り回されてはたまったもんじゃない、と彼女の足をしっかり掴み指導室へと連行する。彼も大変だね、と夏油は小さく笑った。





「あれは結婚しても振り回され続けるんだろうね。」

「Aに振り回されて生きていけるなんて幸せすぎじゃん。前世どんな得積んだの???」

「お前はそのAの父親だけどね。」

「……僕前世どんな得積んだんだろ!?!?」

「はいはい。」





何年経っても変わらぬ親バカに、何度ついたかわからぬため息をついた。Aの事になるといつもポンコツになる。いつもちゃらんぽらんな彼だが、Aが絡むとそれ以上だ。

それに悩まされるのはいつもその周りで、夏油はそれの一番の被害者だった。





「でも、4年生かぁ……結婚する日ももうすぐそこだね。」

「結婚かぁ………今からでもあの二人別れたりしないかな。」

「しないと思うよ。」

「だよねぇ……あぁ……伏黒術師の奥様って呼ばれるようになっちゃうのか……」

「面倒臭いこと言っちゃったな。」





これは放っておくのが一番だな、と夏油はコーヒーを啜る。いつまで経っても子離れできない。これで本当にいざ結婚した時大丈夫なのだろうかと今から本当に心配になる。





「Aも恵も、ほんと大変だよね。」





そんなの今更か。夏油はそう呟くと小さく笑った。

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宙青(プロフ) - 突然すみません!いつも楽しく読ませていただいております。19話に当たるところが29話になって29話が2つ存在してませんか…? (2021年10月18日 20時) (レス) id: dd91defe37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 恵が嫉妬してほしいのはわかるけど、だからってわざと見せつけたら別れの危機だからね! (2021年8月6日 16時) (レス) id: 3bd4541dda (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 今気づいたんですけど、最強と娘から→最強の娘になったんですね!なにか、意味あるんですか?! (2021年7月23日 21時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 続編おめでとうございます〜!1から見始めた私の天使が…。もう8まで来ましたよ〜。おめでとうございます!これからもついていくんで、更新頑張ってください!!! (2021年7月17日 23時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 最強の娘シリーズ最高です!何回読んでも良い神小説最新話更新頑張ってください (2021年7月14日 19時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月11日 1時

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