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高専の治療室の扉が閉められ、治療中のランプが着く。





「傑…!」





治療室の扉が閉められて間もなく、少し遅れて五条が到着した。





「悟………今、硝子が治療してる………原因も分からないから、とりあえず止血するらしい。私たちは外で待機だ。」

「そうか………」

「………1週間前から目が痛かったらしい。それを知ったのは昨日なんだが……もしかしたら関係しているかもしれない。」

「……1週間前から?」

「そう。」

「…………なるほどね、そういうこと。」

「なにか分かったのか……!?」

「まぁ、落ち着いてよ。そのうち分かるって。………Aにはちょーっと痛い思いしてもらわなきゃいけないけど、今だけだ。」





でも厄介だよなぁ…と五条はため息をついた。それからしばらくして、ピコンッと治療中のランプが消えて中からマスクを外しながら家入が出てくる。





「硝子…!」

「………血は止まった。でも、出血の原因は愚か、奇妙なことが起こってる。」

「奇妙なこと………?」

「目の見え方は正常、痛みもすっかり無くなってるみたいだ………そして一番奇妙なのは…………Aの目の色が変わってるってことだ。」

「………………は?」





五条はやっぱりと言わんばかりに少し口角をあげると、治療室の中に入っていく。それに続くように、夏油も中に入った。





「A、気分はどう?」

「………悟くん………」

「A…!大丈夫……か………」





治療室のベットに横たわるA。その彼から向けられる目はいつもの黒じゃない。金色のような色をした瞳がこちらを見ていた。





「これは………」

「A、まだ目痛い?」

「ううん、どこも痛くない。」

「そ、じゃあ成功したんだね。」

「は、、、?」

「Aはね、複製眼(ふくせいがん)の適合者だったんだ。」





複製眼。それは、一度見た術式を自分のものにしてしまう眼のこと。数百年に1人適合するものが現れるかどうか、それくらい貴重なものだ。その理由のひとつは、誰が適合するのかが分からないという所だろう。分からないからこそ発見が遅くなる。

効果の強弱もまた人それぞれで、現れる年齢もまた人それぞれだ。適合者は呪力、術式の有無は関係ない。そしてその適合者の目の色が、複製眼の力により変わってしまう。

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shiro(プロフ) - 誤字の指摘で失礼します!着物が置物になっております!いつも楽しみにしています!! (2021年5月21日 7時) (レス) id: ec5b8a1d5e (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 由基さんと息子くんが出会ったーーー!!!!そしてついに息子くんが御三家に行くですと!?!?何ですかそれ!?めちゃくちゃ面白そうな展開!!!!続きが気になります!!更新頑張ってください!!応援しています!!!! (2021年5月20日 22時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 冥さんと息子くんの絡みが想像以上にやばかった(最高)でした!!!!そして息子くんにデレデレの直哉くんも(色んな意味で)最高でした!!笑 (2021年5月18日 20時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!自分としては五条先生版も読んでるんですが、なんだか重ねて読むのが一番好きです!!!!ひっそり応援しております!!!! (2021年5月17日 5時) (レス) id: 64f1bce536 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - あーもう…好きです… (2021年5月16日 1時) (レス) id: ce721a0333 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月16日 0時

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