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｢うわぁ………お城みたい…………｣
｢あははっ、お城なんていいもんじゃないよ〜デカいだけ。｣
さ、早く行こ〜、とAの手を引きながら、五条家の敷居を跨ぐ。
｢お帰りなさいませ悟様。｣
｢他の家のヤツらもうきてんの？｣
｢はい。ご挨拶なされますか？｣
｢いや、いいや。子供用の着物用意してるよね？｣
｢はい。｣
｢A〜僕と一緒にお着物に着替えよ〜！僕が子供の頃着てたやつ貸してあげるね♡｣
｢うん、！｣
五条は荷物を使用人に押し付けて自室に向かう。用意されていた着物をAに着せて、さっさと自分も着替える。着物なんて来たことなくて、落ち着かなさそうだ。
｢似合ってるよ〜！｣
｢なんか変なかんじ………｣
｢しばらく我慢してて〜さ、行こうか！｣
まずは真希と真依に会わせてみようかな、なんて部屋を出ると、おったー！と聞き覚えのある声が聞こえ、ゲッと顔を歪めた。
｢あ！直哉くん！｣
｢Aくん来てる言うから来ちゃった〜♡お着物よう似合ってるわ〜！｣
Aに抱きつき、いつものように頬をすりすりと擦り寄せる直哉から、Aを無理やり引き離す。
｢なんの用？｣
｢なんの用ってAくんに会いに来てんやんか〜！アホなん？｣
｢あ"ぁ"！？｣
｢二人ともなんで会うといっつも喧嘩するの！｣
喧嘩しちゃダメ！とAが二人を叱ると、周りにいた使用人の心臓が跳ねた。あの子供殺されないよな、とハラハラする。
｢ごめんなAくん〜！直哉くん気ぃつけるわ〜！｣
｢A、これは喧嘩じゃなくてお話し合いだよ。｣
｢喧嘩は喧嘩！｣
｢はい………｣
五条はともかくだが、あの直哉があそこまで子供にデレデレしている姿は見たことがない。ぽかんと口を開けたまま使用人たちが直哉を見ていると、小さな舌打ちが聞こえてくる。
｢あ"？何見てんねん見せもんちゃうぞ。｣
｢直哉くんそんなこと言っちゃだめだよ。｣
｢は〜い♡｣
その日からしばらく、夏油Aは猛獣使いなのではなかろうかと使用人の間で噂になったそうな。
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shiro(プロフ) - 誤字の指摘で失礼します！着物が置物になっております！いつも楽しみにしています！！ (2021年5月21日 7時) (
レス) id: ec5b8a1d5e (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 由基さんと息子くんが出会ったーーー!!!!そしてついに息子くんが御三家に行くですと!?!?何ですかそれ!?めちゃくちゃ面白そうな展開!!!!続きが気になります!!更新頑張ってください!!応援しています!!!! (2021年5月20日 22時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 冥さんと息子くんの絡みが想像以上にやばかった(最高)でした!!!!そして息子くんにデレデレの直哉くんも(色んな意味で)最高でした!!笑 (2021年5月18日 20時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！自分としては五条先生版も読んでるんですが、なんだか重ねて読むのが一番好きです！！！！ひっそり応援しております！！！！ (2021年5月17日 5時) (レス) id: 64f1bce536 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - あーもう…好きです… (2021年5月16日 1時) (レス) id: ce721a0333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年5月16日 0時
