・22 ページ22
｢A〜〜〜〜〜！！！｣
｢会いたかった……！｣
えぐえぐと泣きながらAに抱きつく二人を見て、夏油は満足そうに笑っていた。ずっと会いたい会いたいと言っていたものだから、父親である夏油としてはいち早く合わせてあげたかったわけだ。
｢ごめんね。そんなに泣かないでよ…｣
｢だってぇ"〜……！｣
｢なんか痩せてる…ちゃんとご飯食べてる…！？｣
｢食べてるよ。最近体動かしてなかったからそのせいかもね。大丈夫、すぐ戻るから。｣
｢勝手に海外とか決めるし……2年も離れるとかむりぃ"〜…！｣
｢海外からはお手紙ちゃんと送るし…ほら、時間があれば電話もするから。｣
わんわんと泣かれてしまってAは困り果てている様子だったが、久々の姉たちに満更でも無さそうだ。
｢二人とも、会えて嬉しいのは分かるけど、そろそろ任務だよ。任務に穴を開けて困るのは二人なんだから。｣
｢でも……｣
｢今日の夜は家に帰る予定だから、二人も一度帰っておいでよ。一緒にご飯食べよう。ね？｣
｢言ったかんね…！？｣
｢ぱぱ、今日私達も帰る…！｣
｢うん、待ってるよ。｣
約束だからね！！とAに念を押して、二人は補助監督の待つ方へと走っていった。いつもよりやる気満々の二人ならすぐに任務を終わらせてくるだろう。
｢まさかあそこまで泣かれるとは……｣
｢罪な男だね。真希は泣かなかったの？｣
｢こっちが泣きたくなるくらい怒ってたよ。｣
｢え、泣いた？｣
｢泣くわけないだろ。ほら、任務に行くよ。次同じ任務だろう？｣
｢同じと言っても、私は見るだけだよ。一人でやるんだからね。｣
｢はいはい。｣
久しぶりに隣に立つと、確かに少し背中が小さくなったような気がする。さっき彼が言ったように、筋肉が落ちたのか、それとも普通に痩せてしまったのか。
しかし身長は自分よりも高い。五条は隣に立った時、自分よりも目線が上な気がすると騒いでいた。夏油もそうだが、彼の母親も背が高い方だったのでその遺伝のせいだろう。
｢それ以上大きくならないでくれよ？｣
｢さすがにならないだろ。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1740人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーりん - 泣きそうになったのは仕方のないことです！辛い！！ (2022年11月20日 2時) (
レス) @page35 id: 63a2588af8 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝@Bsc(プロフ) - おっと目から水が......(´: ω :`) (2021年6月26日 21時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年6月25日 2時
