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あの後、幸慶達のところに顔を出さば泣きながら飛びつかれた。そこまで心配させてしまったのか、とAも少しは反省していたようだ。
その後は直ぐに任務に行くことが決まっていたので、すぐに高専を出なければいけなかった訳だが。
「すみません、Aくん。謹慎あけそうそうに任務を沢山入れてしまって……」
「大丈夫だよ。穴を開けてしまったのは事実だからね。」
今まで任務に行っていなかった分をこれから取り戻す。そう思っていたが、自分から申し出なくてもどんどん任務が舞い込んでくる。これも上層部からの嫌がらせだろうが。
「Aくんなら心配ないとは思いますけど、危ないと思った時はすぐに逃げてくださいね。すぐに大人の術師の方に連絡を取ります。」
「ありがとう。」
「では、帳をおろします。ご武運を。」
ドドドッと帳がおりて、辺りが夜になるのを確認して、肩に乗った鷹の顎をさすると、ガコッと顎が外れる。
「久しぶりに私一人の任務だからね。頼りにしてるよ。」
いつもの大鎌を手に取り、ガシャンッと肩に担ぐ。鷹は口を元に戻すと、すりすりとAの頬に頭を擦り寄せてバサバサと彼の元を離れた。
「はぁ…2級案件だって聞いていたけど、実際どうなんだろうね。」
一級か、特級案件はもう午前中にこなしたのだから無いだろうが視野に入れておいた方がいいだろう。油断禁物だ。
「あ、姉さんたちにも顔合わせないと。」
怒られるかな〜なんて呑気なことを考えながら、大鎌を振り回した。
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ゆーりん - 泣きそうになったのは仕方のないことです!辛い!! (2022年11月20日 2時) (レス) @page35 id: 63a2588af8 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝@Bsc(プロフ) - おっと目から水が......(´: ω :`) (2021年6月26日 21時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月25日 2時