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「ん〜……ストレスによる不眠だな。食欲がないのもストレスによるものからだ。」





翌日、夏油に謹慎部屋に連れてこられた家入による診察を受ける。





「ま、こんなところにずっと閉じこもってたらストレスも溜まるでしょ。ただでさえ君は考えすぎなんだから。とりあえず、薬出しとくよ。後で夏油に持たせる。」

「悪いね、硝子。」

「忙しいところわざわざありがとう。」

「謹慎中の術師が体調を崩すのはよくある事だよ。ただ、きみは少し溜め込みすぎ。もう少し楽に生きないと身が持たないよ。」





持ってきていた器具を仕舞って、彼女はカバンを持ち上げる。





「じゃあ、私は仕事入ってるから行くよ。」

「うん、ありがとう。」





家入は彼に小さく手を振って、その部屋を出ていった。





「はぁ……ほら、頑張りすぎだって。少し考えるのをやめて、誰か一人くらい連絡をとってみるのもありだと思うよ。」

「そうだねぇ……医者に言われてしまうと従うしかないのか………」

「別に、今すぐ決断しなきゃいけないようなことじゃない。Aは難しく考えすぎなんだ。自分が今、したいことをすればいい。術師を続けたいか、続けたくないかのどちらかだよ。」

「それが難しいから悩んでるんだよ。」

「そこだよ、そこ。悩むことが悪いんじゃなくて、たまには悩むのを休めってことなんだよ。」





分かるかな?と夏油が顔を覗き込むようにして訊ねると、Aはムッと顔を顰めた。





「子供だと思ってるだろ。」

「親にとって子供はいつまで経っても子供だよ。ま、とにかく簡単に考えてごらん。意外と答えはすぐ見つかるかもしれないよ。」





そう言って、彼の頭をわしゃわしゃと撫でると任務に行くからと部屋を出ていった。





「………簡単に………」





今自分のやりたいこととはなんだろうか。顎に手を添えてうーん…と小さく唸る。





「………………」





彼は何やら思い出したかのように小さく頷くと、久しぶりにスマホの電源を立ち上げる。たくさんの通知が届いていたが、それに返信することなく電話帳を開いた。

数回コールが鳴った後、明るく陽気な声が耳に届く。






「もしもし。お久しぶりです、九十九さん。」

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ゆーりん - 泣きそうになったのは仕方のないことです!辛い!! (2022年11月20日 2時) (レス) @page35 id: 63a2588af8 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝@Bsc(プロフ) - おっと目から水が......(´: ω :`) (2021年6月26日 21時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月25日 2時

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