ねぇ、烏野に超絶可愛いジェンダーレス男子が来たらしいよ

33、事件？ ページ35

Noサイド


田中「オイオイオイオイ！起きろノヤッさん！！！！」

部屋中に田中の声が響く。西谷の布団を剥ぎ、強く肩を揺らして起こす。

西谷「なんだよ龍〜」

いきなり起こされたからか不機嫌そうに体を起こす西谷。

澤村「なんだ朝から…」
菅原「いきなり大声だすな〜」

澤村と菅原と東峰も田中の大声で起きたようだ。

田中「か、影山とAが…」

田中は端っこの方にいる2人を恐る恐る指差す。
みんなの視線が一気に田中の指差した2人に集中し、寝ている2人を覗き込むように見た。

「はぁぁぁぁっ！？！」

みんなの驚いた声のせいでその2人以外ガバッと飛び起きた。

日向「びっくりした…」
山口「なんかあったんですか？」
月島「…うるさい…」

起きてきた人も2人を囲んで立っている部員たちの所に集まる。

日向「え？！は？！か、影山ァァァァ…Aさんと寝てるなんて…ずるい！！！」

日向は悔しそうに歯を食いしばりながらどかどかと地団駄踏んでいる。西谷と田中は相当ショックを受けたらしく、影山許さんと言いながら怒っているみたいだ。
部員に囲まれて寝てる2人はお互いに抱きついて安心しきったように寝ていた。

菅原「もう起床時間だし2人とも起こすべ」
東峰「起きろー」

東峰がトントンと2人の肩をたたくと影山はパチっと目を開けた。威嚇してくる田中と西谷、目の威圧が半端ない澤村、明らかにプンスカと怒って不機嫌な日向が影山の眼に映る。

影山「なん、すか？……ん？俺…」

影山は驚いてようやく今の状況を把握したみたいだ。寝ぼけてて昨日のことは覚えてないみたい。

影山「へ？Aさん…？？」

影山は驚いたような照れてるようなよくわからない顔になる

『んんん…かげやま…』

Aは寝ぼけながらそう言ってシャツの裾をきゅっと引っ張った。甘えたような声で。

影山「ん゛っ(ヤッベェカワイイ)」
菅原「影山鼻血！」
影山「鼻血なんか出てません！」
澤村「出てるよなんで嘘つくの」
縁下「とりあえず鼻血止めて顔洗っておいで」

まだ動きたくなさそうだったが仕方なさそうに起き洗面台の方へ向かって行った。そのほかのメンバーは名前の寝顔に釘付けだ。

澤村「可愛い」
菅原「マジ天使」
西谷「なぁぁぁんでこんな可愛いんだぁぁ！」

そして写真撮影大会が始まった。

澤村「いい加減A起こすか」
菅原「そうだな」
日向「ふふふ」
月島「きも」
日向「自分だってニヤニヤしてるくせに」
月島「うるさい」

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