【Undertale】さようなら人魚姫【AU】 (ページ13)

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アイシテルからいっしょになって！　killer　*暴力表現ありページ13

｢ねぇA。｣

そう私の名前を呼んだ彼の顔を見上げて彼から刺された左胸に手を当てる。

｢あいしてるよ｣

刺される前に聞いた言葉をまた言われた。

まさか一生片想いで終わるかもなんて思っていたkillerに言われるとは思わなくて

言われたときは変に舞い上がって、私もと返そうとした矢先に彼が私に近づいてきて

彼との距離が縮まった途端、なぜだか左胸に鋭い痛みが走って

なんだろうと下を見れば、私の左胸がじんわり真っ赤に染まっていた。

理解の追いつかないまま彼に呼ばれて顔をあげる。

｢な、･･･なんで、？･･･ねぇ、き、らー･･･？｣

彼に刺されたのだと理解して

痛みと混乱と悲しみで大粒の涙が頬を伝う。

足元がふらついて、思わず膝をつく。

その瞬間、がしりと髪を掴まれた。

｢ねぇA。オレ、Aをあいしてるよ。ね、A。
アイシテルからいっしょになって！｣

私の髪を掴んで顔を無理やりあげさせる彼を見れば

これ以上ないほどに無邪気な笑顔をしていて

ゾッとした。

真っ暗な眼窩の中から黒く溶けたケツイを流す彼が

これまで普通に、とても愛おしく見えていたはずなのに

今はとてつもなく異常に見えた。

にこにこと笑顔をし続ける彼がぼやけて見えてくる。

｢あ、もうそろそろだね！｣

焦点のあっていない私の目を真っ直ぐ、じっと見据えて

killerが私の髪から手を離す。

膝をついていたままだった私の身体は重力に従ってどさりと倒れた。

｢今回はとってもかわいい顔してくれたね〜！
でも、前回も前々回だって、ずーっと負けず劣らずかわいい顔してくれてるけどね｣

どんどん意識が遠のいていく中で

はっきりと聞こえるその言葉に

なんのことを言っているんだと少しの苛立ちと恐怖を覚えた。

私がこの一生でこれ以上ないほどに愛した彼は

私がこれ以上ないほどに恐怖を抱いた人物になってしまったんだと

意識を手放す間際にそう考えて、遠く聞こえる音を静かに聞き流した。

ピロン

『LOVEがあがった！』

─────これからもオレのLOVEになり続けてね

まだまだ繰り返しつづけてあげるから─────