10.__お、お持ち帰り‥? ページ10
主人公sid
「どうせなら 沈め 沈め 這い上がれないほどまで_飽きるまで 落とせ 落とせ 救い垂らす時まで」
前半のサビを歌い終わったときに、背後から気配を感じた。夜中で気配を感じるだなんて、嫌な予感しかしないだろ?
私はゆっくり自然な動作で太腿のガーターホルダーに手を伸ばしベンズナイフを握った。そして後ろを向くと、そこに立っていたのは__
ジン「おい、ガキ。テメェ朝の‥‥」
「こんばんは、朝の殺人事件のときにいた、お兄さんだよね?」
色素の薄い、艶やかな銀髪。凍りつくような深い緑色の瞳。黒の似合う長身の男、もといジンが立っていた
ジンは私にツカツカと歩み寄り、じぃ、と数秒見つめた後、口を開いた
ジン「少し話さねぇか」
「あぁ、丁度暇してたしね」
あそこのベンチに座ろう、と指を指してベンチに向かう。そしてベンチに座ってジンと話し始めた
拝啓、顔も知らないお母さんお父さん。
今、死ぬほど嬉しいです。推しがいます
多分、天国に行くのはそう遅くはないでしょう
「で、結局何を話すんだ?初対面だし、話す事あるかなぁ」
ジン「ガキ、あの歌はなんだ」
「ガキって言われる歳じゃないぞ、一応だが、成人男子だ。俺は」
ジン「見えねぇな」
「あ"ぁ"ん?」
童顔、と言いたいのかな?ほほーん?なるほど?私は前世は大人びた顔立ちをしていたらしいが、今世はクロロ特有のあり得ないほどの童顔だぞ?酒買おうとしたら未成年に間違えられるわ、警察に補導されかけるわ、えれぇこっちゃだぜ
ジン「ガキにしか見えねぇツラしてんなァ」
「面倒なんだよ、酒を買うのに苦労するわ補導されるわ、はぁ。ちと嫌なんだがな」
ジン「ハッ、苦労してんな」
「あの新一坊ちゃんの横にいるといっつも殺人事件に巻き込まれてたまったもんじゃない」
ジンも中々苦労しているようには見える、大変だよなぁ。しつこいくらい新一に追いかけ回されて、ヘマしたら坊ちゃんは秒で追い詰めに行くだろうよ。自分から死にに行くようなもんだぜ
「はぁ、少しこの現実から逃げたいな‥‥お兄さんはどう思うんだ?この世の中の事」
ジン「‥‥別に、どうも思っちゃいねぇよ」
「__ダウト。嘘だろ、それ。じゃなかったら拳銃なんて持ち歩いて人殺しなんてしないだろ。」
私が指差して言うと、ジンは目をハッと見開き、すぐ元の澄まし顔に戻って話した
「世界には少なからず、二種類の人間と二種類の区別があるんだ」
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霧槍凪(プロフ) - 神がパーカフェイスを上げとくと言っていましたがパーカフェイスとはなんですか?ポーカーフェイスでは…? (2021年12月3日 21時) (レス) @page4 id: e6adf610b1 (このIDを非表示/違反報告)
団長推し - クロさん» わぁぁあ!もしかして身長差間違ってました!?すみません!直しときます!応援してくれてありがとうございます!頑張るです! (2021年5月13日 23時) (レス) id: 426387763d (このIDを非表示/違反報告)
クロ - ん…?177cmと174cmで2cm差…?3cmじゃなくて…?まぁ…細かいこといいや、名探偵とハンターの組み合わせ…素直に最高です。マジで僕この作品好きです。頑張って下さい、応援してます! (2021年5月13日 21時) (レス) id: bf832a8e7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:団長推し | 作成日時:2021年5月9日 23時